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米SentinelOne、伊藤忠テクノロジーベンチャーズの出資を受け、次世代エンドポイント保護ソリューションを日本で展開

 セキュリティベンダーの米SentinelOneは6日、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(以下、ITV)を引受先とした第三者割当増資を実施したと発表した。

 SentinelOneでは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)との間で1月に販売代理店契約も締結している。これにより、投資と日本での販売体制が整ったとして、東京に新オフィスを開設し、日本のエンタープライズ企業、サービスプロバイダー、政府機関に対して、代表製品「SentinelOne Endpoint Protection Platform(EPP)」の提供を開始する。

 SentinelOneは、機械学習とインテリジェントオートメーションにより、統合型の多層防御を提供するセキュリティベンダー。あらゆるシステムプロセスの検査に基づいて、機械学習を活用して悪意のある動作を迅速に隔離することで、高度な標的型の脅威からリアルタイムでデバイスを保護する。

 また、SentinelOneでは、機械学習機能を大幅に強化したディープファイル検査(DFI)エンジンを発表。DFIエンジンは、高度な脅威の実行を特定して予防し、オンアクセスの静的解析を行うことにより、シグネチャに依存することなく、ファイルベースのマルウェアを実行前に検知し、ブロックする。このDFIエンジンにより、SentinelOne EPPは高度な静的防御と動作ベースの動的な解析を単一のプラットフォームでシームレスに組み合わせた、唯一の次世代エンドポイントプロテクション製品だとしている。

 SentinelOneのCEOであるTomer Weingarten氏は、「ITVを新たな戦略的パートナーに迎えることができて光栄です。同社との協業により日本での顧客基盤拡大を目指していきます。世界的なパートナーとの間に強力な関係を築き、それを維持していくことは、SentinelOneの次世代エンドポイント保護ソリューションを世界中のより多くのエンタープライズ企業やサービスプロバイダー、政府機関に提供するための継続的な取り組みにおいて不可欠であると当社は考えています」と述べている。

 ITVの代表取締役社長である中野慎三氏は次のように述べています。「ITVは、セキュリティ分野における先見性を持つ真のリーダーであるSentinelOneに戦略的投資家として参画し、次世代エンドポイント保護市場に参入できることを誇りに思います。エンドポイントセキュリティに対するSentinelOneの革新的なアプローチは、機械学習や振る舞いベースの解析、オートメーションなど、最新のテクノロジーを活用しており、従来のウイルス対策技術をはるかに凌ぐものです。共にSentinelOneの世界展開を加速し、世界中の企業を守る力となれることを楽しみにしています」と述べている。