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ミラクル・リナックスのSAP HANA向けシステムバックアップスト、Btrfsへの対応を強化

 ミラクル・リナックス株式会社は5日、SAPジャパンのインメモリデータベース製品「SAP HANA」向けシステムバックアップ・ソフトウェア「MIRACLE System Savior(MSS) for SAP HANA」において、最新版の「Version 3 Release 2(V3R2)」を提供開始すると発表した。価格は27万8000円(税別)から。

 「MSS」は、オープンソースベースで開発されているエンタープライズ向けのシステムバックアップソフトウェア。Linux、Windowsの両OSに加え、VMware ESX、Hyper-V、XenServer、KVMといった仮想環境に対応しており、さまざまなシステムを確実にバックアップ、リカバリできる点が特長という。

 今回、新版が提供されるMSS for SAP HANAは、このMSSを、企業での導入が拡大しているSAP HANAシステムで利用できるようにしたもの。MSS V3R2では、SAP HANAで広く利用されているSUSE Linux Enterprise Server(SLES)が採用しているファイルシステム、「Btrfs」への対応を強化した。実際に利用している領域のみをバックアップできるように改善し、バックアップ速度の向上とバックアップサイズの縮小を実現したという。

 また日本ヒューレット・パッカード株式会社との共同検証を行い、同社の「HPE ConvergedSystem」がMSS for SAP HANA V3R2でバックアップ/リストアできることを実証した。

 両社において、HPE ConvergedSystem CS500を利用し、Btrfs 272GB(うち4.3GB使用)領域のバックアップ/リストア検証を行ったところ、従来版(MSS V3R1)と比較し、バックアップ時間を8倍に、リカバリ時間を11倍に、それぞれ高速化したほか、バックアップイメージサイズが半分に削減されたとのことだ。