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NEC、クラウドによるファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」

「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」サービスイメージ

 日本電気株式会社(以下、NEC)は23日、標的型攻撃などによる情報漏えい対策を実現する、中堅・中小企業向けのクラウド型ファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」の販売活動を開始した。サービス開始予定日は6月1日。

 サービスは、50万アカウント以上の利用実績がある機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell」とほぼ同等の機能を、クラウドサービスとして1アカウントあたり月額1000円(税別、最少契約単位100アカウント)から提供するもの。

 ローカルディスクやファイルサーバーに格納されたファイルを自動的に暗号化することや、自動的に暗号化されない共通サーバーなどに格納されたファイルを個別に暗号化することが可能。自動的に暗号化されるフォルダは100個以上指定でき、暗号化ポリシーは管理者が一括で指定できる。

 暗号化されたファイルは、利用する際にパスワード入力が不要で、暗号化を解除することなくそのまま編集や閲覧ができ、オフライン時も利用が可能。暗号化されたファイルの拡張子はそのままで、アイコンに鍵マークがつくだけのため、暗号化前と同様にファイルの種別も分かりやすく、特別に暗号化を意識することなく操作できる。暗号化したファイルは、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)などをはじめ、個別に設定したアプリケーションで利用できる。

 NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」上に構築される、ファイルの保護管理を行う管理サーバーやデータベースサーバーに加え、利用者情報を管理する認証サーバー「Microsoft Azure Information Protection(以下、AIP)」を組み合わせることで、ファイル保護機能をクラウドサービスとして提供する。利用コストを低く抑え、従来よりも短期間で利用の開始が可能。管理サーバー、データベースサーバー、AIPをNECが一括で提供するため、各種契約の手間もかからない。

 NECでは、今後3年間で15億円の販売を目標とする。また、クラウド型のセキュリティ対策サービスの拡充として、「ActSecureクラウドDDoS対策サービス」も4月1日から販売を開始する。