ニュース

IoTで地震被害を検知、オムロンがネットワーク機能一体型の「3軸加速度計」発売

「3軸加速度計」の外観

 オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社は3日、建物・橋梁向けの振動計測装置「3軸加速度計」を発表した。ネットワーク機能を一体化させ、施工性を高めたのが特徴。3月6日より発売する。

 老朽化した構造物などの維持・管理を目的としたIoT製品。オムロンによれば、構造物がうける振動の計測には複雑なシステム構築が必要だったが、「3軸加速度計」ではセンサー、データ処理、ネットワークの各機能の一体化で設置性が向上。1つの構造物に複数のセンサーを取り付け、適切な補強カ所を特定するといった運用が可能になるという。

 筐体サイズは107×160×57㎜で、IP67相当の防水性能を有する。このため、屋外設置が可能。PoEによる電源供給で動作する。

 計測値の保存はサーバー側で行う。サーバーとの通信が途絶した場合は、本体内蔵のSDカードへデータを保存し、復旧時に送信する。オプションのバッテリーによる停電時計測も可能。

設置のイメージ
無線接続時のシステム構成イメージ