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日立ソリューションズ、サイコロ型IoTデバイスで現場作業を管理するソリューションを提供開始

 株式会社日立ソリューションズは、サイコロ型のデバイスを用いて、サイコロの向きで現場作業の内容や時間を管理する「サイコロ型IoTデバイス活用工数把握ソリューション」を2月15日から提供開始する。価格は個別見積もり。

 ソリューションは、立方体の箱に入ったIoTタグから発信されるセンサー情報を、PCに接続されたIoTルーターが集約し、専用アプリケーション上でファイル出力や集計結果の可視化を行うもの。

センサー情報を集計し、可視化した画面イメージ(カスタマイズ対応)

 製造現場や建設現場では、作業者が作業終了後に一日の作業内容や時間を紙やシステムに入力しているら、高齢者や外国人の作業員が増える中、言語の理解不足や曖昧な記憶による記録の不正確さが問題となっている。また、スマートデバイスを導入する場合でも、初期導入や保守費用の増大、操作教育などの運用負担の増加が問題になっている。

 サイコロ型IoTデバイス活用工数把握ソリューションでは、作業員は作業机の上や作業服に身につけた専用の電子サイコロの上面を、作業中の内容に設定する。電子サイコロ内のIoTタグは、一定時間ごとにセンサー情報を電波で発信しており、近くのIoTルーターがキャッチした情報をPCに接続された親機のIoTルーターまでリレーで送信する。

 PCに蓄積されたセンサー情報は、専用のアプリケーション上でファイル出力や集計結果として可視化できる。これにより、作業員は紙やシステムへの入力の手間がなくなり、管理者は作業者ごとの作業内容や時間を正確に把握できるようになる。

 センサー情報と位置情報を合わせて分析することで、作業員の場所や危険な行動、転倒、動作停止などを迅速に察知できるようになり、安全管理も実現する。また、今後は日立ソリューションズの「リシテア/就業管理」と組み合わせ、IoTデバイスを活用した労務管理にも活用していく。

 IoTタグとIoTルーターを利用したソリューションで、システムの導入や運用に関わるコストや負荷を低減。6面で計測できない複雑な作業などは、複数の電子サイコロを組み合わせて、測定することもできる。