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SCSK、認証アプライアンスサーバー「RADIUS GUARD S」でUPKIクライアント証明書配布機能をサポート

 SCSK株式会社は7日、国立情報学研究所(NII)が大学間連携のために発行するUPKIクライアント証明書の配布機能と管理をサポートした、認証アプライアンスサーバー「RADIUS GUARD S」の最新ソフトウェアの提供を開始した。

 現在の学術ネットワークでは、教授などの先生、研究員、学生、事務職員が、組織内ネットワークに限らず、連携している大学のネットワークとも相互に接続し、承認されたコンテンツをセキュアにアクセスするための共通プラットフォームである全国大学電子認証基盤(UPKI)が広く利用されている。

 UPKIでは認証を行う上で、国立情報学研究所が発行するUPKIクライアント証明書を端末に組み込ませる必要があり、性質上、相互接続を可能とする証明書は発行も含め、安全な適用と運用管理の仕組みが求められる。大学組織内においては、承認の対象となる個人や端末が数多く存在するため、セキュアに証明書を配布、ダウンロードして適用する仕組みを実現することが、管理負荷的に運用上の課題となっている。

 RADIUS GUARD Sの最新ソフトウェアでは、これらの課題を解決するため、高いセキュリティを保ちつつ、適切なUPKIクライアント証明書の適用を可能とした「UPKIクライアント証明書配付機能」を追加。さらに管理者の管理運用負荷の軽減を実現するため、新たに「認証情報検索機能」も追加したことで、学術ネットワークでの利用における利便性を高めたとしている。

 RADIUS GUARD Sの製品価格(税別)は、本体(200認証ライセンス搭載)が79万円から。UPKIクライアント証明書配付オプションが60万円。

 SCSKでは2019年3月期までに、売上12億円(ソフトウェア保守、各種導入サービスも含む)を目指す。