ニュース

富士通、フルWindows搭載6型タブレットなど法人向けPC新製品を発表

6型でフルWindowsを搭載する「ARROWS Tab V567/P」

 富士通株式会社と富士通クライアントコンピューティング株式会社は17日、Windows 10搭載の6型ハンディタブレットや、重さ700g台の13.3型軽量ノートPCなど、法人向けのノートPC、タブレット、ワークステーションなど12シリーズ18機種を発表した。1月中旬から順次販売を開始する。

 Windowsタブレット「ARROWS Tab」シリーズでは、6インチ(1080×1920ドット)画面で重さ約280gという小型軽量サイズで、フルバージョンのWindows 10を搭載する「ARROWS Tab V567/P」を新たに提供。病院や倉庫・物流などの現場で、片手で扱える端末としての用途を想定しており、耐落下性能や防滴・防塵などの堅牢性を備える。

 フルWindowsを搭載することで、Windowsクライアントを前提として構築された既存のシステムとの親和性が高く、Active Directoryとの連携、指紋認証やNFCといったセキュリティへの対応も可能で、今後はさまざまな分野で活用できるデバイスとして、SIerとの協業や特定顧客向け端末としての展開を検討していくとしている。

 ARROWS Tab V567/Pの価格(税別)は15万1800円から。標準モデルのスペックは、CPUがAtom x5-Z8550(1.44GHz、4コア)、メモリ4GB、ストレージ64GB(eMMC)。本体サイズは85.4×180×15.9mm、重量は約280g。提供開始時期は1月中旬。

「ARROWS Tab V567/P」クレードル装着時
病院での活用事例

 ノートPC「LIFEBOOK」シリーズでは、13.3インチ(1920×1080ドット)画面で重さ約799g、厚さ15.5mmという軽量・薄型の「LIFEBOOK U937/P」を新たに提供する。

 約76cmの高さからの底面落下試験、約200kgfの加圧を行う全面加圧試験など、厳しい評価試験をクリアする設計で、手のひら静脈や指紋認証など多彩なセキュリティ機能に対応。法人用途のノートPCに求められる、「持ち運びやすさ」「壊れにくさ」「セキュリティ」という3つの課題に対応する機種だとしている。

 LIFEBOOK U937/Pの価格(税別)は28万4900円から。標準モデルのスペックは、搭載CPUがCeleron 3965U(2.20GHz、2コア)、メモリ4GB、ストレージ128GB(SSD)。本体サイズは309×212.5×15.5mm(突起部含まず)、重量は約799g。CPUにCore i5-7300Uを搭載するなどのカスタマイズが可能で、LTE対応モデルも用意される。提供開始時期は2月上旬。

13.3型軽量薄型ノートPC「LIFEBOOK U937/P」
法人用途のノートPCに求められる課題を解決

 このほか、ノートPCではタブレットとしても利用可能なフォルダー型コンバーチブル「LIFEBOOK P727/P」などを発売。新製品9機種すべてにおいて、最新の第7世代Coreプロセッサーを搭載する。

 デスクトップPCでも、第7世代Coreプロセッサーを搭載する「ESPRIMO D957/P」を新たにラインナップに追加。ワークステーション「CELSIUS」シリーズでは、4機種すべてにおいてWindows 10 Anniversary Updateに対応したモデルを追加し、ラインナップを強化した。

 17日に行われた発表会で、富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長は、育児や介護、災害時対応、労働時間の適正化、在宅勤務、ダイバーシティ対応など、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を安心して行える環境が一層求められる時代になっていると説明。

 今回の新製品でも法人向けにモバイル端末のラインナップを強化するとともに、手のひら静脈認証やリモートデータ消去、離席検知による画面オフ、データを分散保持することで盗難・紛失時でも情報漏えいを防ぐ秘密分散方式ソフトなど、富士通独自のセキュリティソリューションとの組み合わせによりモビリティとセキュリティを高められるとした。

富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長