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国内ソフトウェア市場は2019年に3兆円を突破へ~IDC Japan予測

 IDC Japan 株式会社は26日、パッケージソフトウェア、SaaS、PaaSを合わせた国内ソフトウェア市場について、2016年~2020年の予測を発表した。それによると、2016年の同市場は、前年比3.9%増の2兆7416億9000万円と予測している。

 大分類の市場別では、アプリケーション市場が前年比4.0%増、アプリケーション開発/デプロイメント市場が同6.1%増、システムインフラストラクチャ市場が同2.3%増と予測された。

 もっとも高い成長率が見込まれているアプリケーション開発/デプロイメント市場は、企業のビッグデータに対する投資の拡大が、データベースとアナリティクスソフトウェアの売上に寄与すると想定されるため。そのうち、構造化データ管理ソフトウェア市場が前年比6.8%増、データアクセス/解析/デリバリーソフトウェア市場が同8.4%増と、いずれも高い成長が予測されている。

 アプリケーション市場の中では、CRMアプリケーション市場が前年比4.9%増と最も高い成長率を見込まれた。

 また、国内ソフトウェア市場全体の2015年~2020年の年間平均成長率(CAGR)は4.2%、市場は2019年に3兆円を突破し、2020年には3兆2388億円に達すると予測されている。

 大分類市場別の2015年~2020年のCAGR予測は、アプリケーション市場が3.7%、アプリケーション開発/デプロイメント市場が6.2%、システムインフラストラクチャ市場が3.5%となった。

 アプリケーション開発/デプロイメント市場では、ビッグデータ/アナリティクスの需要が引き続き拡大。あわせてPaaSの成長が本格化し、2020年まで毎年5%以上の前年比成長率が続くと、IDC Japanでは見ている。

 アプリケーション市場では、ビジネスのデジタル化によってディープラーニングと機械学習を組み合わせたサービスを提供する企業が増え、コグニティブ/AIシステム/コンテンツアナリティクスソフトウェアへの投資が拡大すると予測。またシステムインフラストラクチャ市場では、標的型サイバー攻撃対策のためのセキュリティソフトウェアやシステム運用自動化のためのシステム管理ソフトウェアの需要が増加すると予測した。

国内ソフトウェア市場予測、2015年~2020年(出典:IDC Japan)