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ノベル、シングルサインオン製品の最新版「NetIQ Access Manager 4.3」

100以上のSaaSに対応した連携コネクタを新たに提供

 ノベル株式会社は、シングルサインオンシステム「NetIQ Access Manager 4.3」を12月9日に提供開始する。

 NetIQ Access Managerは、社内ウェブアプリケーションとクラウドアプリケーションに対応した統合シングルサインオンを提供し、業界標準のSAMLやWS-Federationなどの仕様をサポートする。

 最新版では、新たに100以上のSaaSアプリケーションに対して、あらかじめ連携設定を定義したコネクタを提供。顧客企業は使用しているSaaSアプリケーションのコネクタを選択するだけで、シングルサインオンの設定が完了し、すぐに使用することができる。

 コネクタは、対象SaaSアプリケーションがFORM認証の場合に使用する「ベーシックシングルサインオンコネクタ」と、SAML認証連携の場合に使用する「SAMLコネクタ」の2種類を用意。ベーシックシングルサインオンコネクタは、ブラウザーに拡張モジュール(アドイン、エクステンション)を導入し、初回ログイン時の情報をAES-256方式で暗号化、安全な状態でデータを保存し、2回目以降のログイン時には自動で保存した値を代理入力する機能を提供する。SAMLコネクタは、旧来の手動やウィザードによる管理よりも簡単にSAML設定が行える。

 また、不正ログイン検知に役立つ機能として、ウェブブラウザーから利用できるアナリティックダッシュボードを新たに追加。現在アクティブなユーザー数や、国別・地域別によるログインユーザー数、リスク事象発生数、ユーザーログイン数・ログイン失敗数といった情報をグラフにより提示し、アプリケーションアクセスサマリー情報や、アプリケーションごとのリスク発生数、ユーザーアクセス状況などをレポートとしてPDFで出力できる。

 このほか、ユーザーがどのデバイス(デスクトップ、ノートPC、モバイルデバイス)からアプリケーションにアクセスしたかを一意に識別できる「デバイスフィンガープリント対応」や、セッションの反射攻撃(リプレイアタック)やセッションハイジャックによるなりすましを防ぐセッション保障機能の強化、多要素認証製品「NetIQ Advanced Authentication」との連携強化、ヘルプデスク機能の強化などを行っている。

 NetIQ Access Manager 4.3のライセンス価格はオープンで、市場推定価格は1ユーザーにつき1800円から。販売代理店経由での販売となる。