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SCSK、仮想ネットワークに対応したパフォーマンス管理製品「nGenius One」新版

 SCSK株式会社は5日、同社がマスターディストリビュータを務める米NetScout Systemsのネットワークパフォーマンス管理プラットフォーム「nGenius One」のソフトウェア新版「同 5.5」を、同日より提供開始すると発表した。

 nGenius Oneは、ネットワーク上を流れるデータをキャプチャし、リアルタイムで解析するネットワークパフォーマンス管理アプライアンス。アプリケーションのレスポンスタイム、エラーコード、トラフィック量、マイクロバースト、音声品質を把握し、あわせてその状態や傾向をアラームで監視できるという。

 これにより、ネットワーク障害を早期に発見可能なため、障害回復までの時間が短縮されるのみならず、過去へさかのぼってネットワークの障害をパケットレベルで解析可能なことから、トラブルシューティング用途でも大きな効果を発揮できるとした。

 今回の新版では新たに、仮想ネットワークの通信分析機能とパフォーマンス分析機能に対応。VXLANのデコードをサポートし、ホストレベルでのネットワーク性能監視とパケット解析機能が追加されたため、物理と仮想エレメント間での、エンドトゥエンドの相関性を含む全ネットワークシステムを可視化できるという。

 また、Citrix ICA/XenAPP/XenDesktopのアプリケーション性能監視機能をサポート。関連するDNS、Active Directory(AD)など、認証、SQLデータベース、ファイル共有などの性能監視機能と組み合わせることで、仮想デスクトップの動作における遅延やタイムアウトの検知・解析を実現している。

 価格はオープンだが、年度末キャンペーン(2017年3月末までのSCSK受注分)として、エントリーモデルを498万円(税別)で提供する。なお、すでにnGenius Oneを利用中で、有効なサポート契約を締結しているユーザー企業には、新版のソフトウェアを提供するとのこと。

 さらに今回は、従来は物理アプライアンス製品として提供してきたパケットキャプチャ製品「InfiniStream」のラインアップを拡充し、VMware、KVM対応の仮想アプライアンス「Virtual InfiniStream2000」として新たに提供を開始する。