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日本ユニシス、マイクロサービスアーキテクチャーに対応したフロントシステム基盤「ClothoCore 3.0」を提供開始

 日本ユニシス株式会社は30日、マイクロサービスアーキテクチャーでのシステム構築を可能にするWeb API機能と新たな実装方式を採用した、フロントシステム基盤「ClothoCore(クロトコア) 3.0」の提供を開始した。

 マイクロサービスアーキテクチャーとは、業務ロジックをサーバーサイドで小さなサービス単位のWeb APIとして公開し、画面表示ロジックをクライアントデバイスに持たせ、Web APIを通じて業務ロジックを呼び出すシステム構成。業務ロジックと画面表示ロジックが独立しているため、画面が自由に実装でき、変化に対応しやすい特徴を持つ。

 日本ユニシスでは、システム開発の実績から培ったノウハウに基づき、業務機能の用途・目的ごとにサービス化する「サービスドメインモデル」と、その設計手法に基づいたソースコード生成ツールを開発。各業務機能が疎結合のサービスで構成・設計されるとともに、業務機能のWeb APIが自動生成されることで、業務ロジックに注力して実装することが可能になる。これらの機能をClothoCore 3.0に取り込むことで、マイクロサービスの実装を容易にし、フロントシステムの開発を円滑に進められるようにした。

「ClothoFeats」構成図

 ClothoCore 3.0は、日本ユニシスが整備したフロントシステム向けウェブ開発プラットフォーム「ClothoFeats」のフレームワークに位置付けられ、DevOps基盤「CDSuite」と連携してシステム開発を行うことが可能。ECサイトなどで求められるマルチデバイス、マルチブラウザーに対応するためのコンテンツ切り替え機能や、コンテンツ管理者とアプリケーション開発者が分業できる仕組み、ユーザーのログイン状態管理、メール送信、プッシュ通知などの各種機能を提供する。

 ClothoCore 3.0(Maia 3.0 ClothoCoreオプション)のライセンス価格は、1サーバーあたり年額20万円(税別)から。日本ユニシスでは、ClothoCore 3.0および関連ビジネスで、今後3年間に50億円の売上を目指す。