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NEC、社会ソリューション事業を支えるソフトウェア開発体制を強化、ソフトウェア子会社2社を統合

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、社会ソリューション事業を支えるソフトウェア開発体制を強化するため、NECグループの中核ソフトウェア会社である「NECソリューションイノベータ」と、NECグループの社内システム開発・運用を担う「NEC情報システムズ」の2社を、2017年4月1日付けで統合すると発表した。

 NECでは、2014年4月にソフトウェア子会社7社を統合し、社会ソリューション事業を軸とした成長戦略の実現を担う中核ソフトウェア会社としてNECソリューションイノベータを発足するなど、ソフトウェア開発体制の強化を段階的に進めてきており、今回の統合もこうした取り組みの一環と説明。統合により、AIやIoTなどの成長領域に経営資源を集中し、事業競争力の強化を図るとともに、両社が有するソリューションやノウハウの融合による事業拡大、エンジニアリング施策や開発基盤の共通化による生産性向上を目指すとしている。

 統合会社の強化方針としては、AI、IoT、セキュリティ、クラウドなど、今後一層の市場成長が見込まれ、高度な技術が求められる領域の専門要員を集結し、NECグループの事業競争力の強化を図る。

 NECソリューションイノベータが有する業種ソリューションと、NEC情報システムズが有するシステム開発から運用・保守までのライフサイクル全般にわたるサービス提供ノウハウを融合し、各業種におけるLCM(Life Cycle Management)型のサービス事業を拡大するとともに、NEC情報システムズがNECグループ向けのプロジェクト対応で培った大規模SIノウハウを展開し、大規模プロジェクトへの対応力を強化する。

 また、エンジニアリング施策や開発基盤の共通化による生産性向上、要員管理・人材育成の一元化による成長領域への要員シフトや迅速なスキル強化に取り組むとしている。