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富士通、スマートフォンで自動受付や診察順の把握を可能にする医療機関向けソリューションを販売開始

 富士通株式会社は28日、スマートフォンで自動受付や診察順の把握を可能にする医療機関向けソリューション「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-コンシェルジュ」の販売を開始した。

 ソリューションは、電子カルテシステムと連携することで、患者が診察状況や予約情報などをスマートフォンで随時確認できるようにし、診察までの待ち時間を有効活用することや、診察忘れを防止する。

スマートフォンでの画面イメージ

 電子カルテシステムに登録された予約情報や呼出情報と連携することで、患者はスマートフォンで自分の予約状況や診察順番の確認が可能。診察順番が近付いてきた際に通知を受けることもできるため、患者は院内の飲食店や院外など、待合室以外でも安心して待つことができる。

 また、病院の各所にビーコンを配置することで、近くにいる患者を検知し、場所ごとに適した情報連携や情報提供を行うことが可能。例えば、入り口にビーコンを設置することで、患者が通過したことを検知して自動で再来受付を行うことや、各診療科の待合室にビーコンを設置することで、その診療科に特化したお知らせを配信することができる。

 これらの機能により、患者の通院の利便性を向上させるとともに、待合にかかる事務の負担の軽減などを実現する。

 連携対象の電子カルテシステムは、「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE EGMAIN-GX」のほか、2016年度には「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE EGMAIN-LX」と、2017年度には「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX」「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE CloudChart」と連携予定。

 ソリューションの価格は600万円から。富士通では2018年度末までに100施設への販売を目標とする。