ニュース

企業狙いの未知のマルウェアが1年で9倍に~チェック・ポイントがセキュリティ報告書を無料公開

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社は18日、最新のセキュリティ動向をまとめた文書を発表した。同社の公式サイトから無料(要・連絡先情報登録)でPDF形式の全文をダウンロードできる。

 公開された文書は2種類。「チェック・ポイント・セキュリティ・レポート2016年版」は、実際にチェック・ポイントが運用している2万5000超のセキュリティ・ゲートウェイから得た情報を分析したもの。もう1つの「エンドポイントにおける脆弱性攻撃:SANS 2016脅威環境調査」(英文)は、組織が実運用環境にて直面する脅威の傾向などについて、300人以上の専門家から調査した内容をまとめた。

 文書によると、企業を標的とした未知のマルウェアのダウンロード件数は2014年の時点で1時間あたり106件だったが、2015年には1時間あたり970件へ、約9倍に急増。その多くが従業員によるダウンロードであったという。

 また、企業の従業員がデジタルメディアに費やす時間の60%はスマートフォンおよびタブレットによるものとなっており、生産性向上の一方でセキュリティ上の脅威も増大。従業員の5人に1人が、モバイルマルウェアないし悪意あるWi-Fiネットワークを通じて、意図せずネットワーク侵害を引き起こす可能性があるとしている。