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IBM、ハイブリッドクラウド向けのオールフラッシュ/SDSソリューションを発表

 米IBMは2日、ハイブリッドクラウド向けの新たなオールフラッシュおよびソフトウェア定義ストレージ(SDS)ソリューションを発表した。新しいソリューションは、12月初旬に全世界で提供開始予定。

 オンプレミスストレージのハイブリッドクラウド対応については、ストレージ仮想化製品「IBM Spectrum Virtualize」の機能を強化。標準機能としてハイブリッドクラウドに対応することで、顧客はビジネスに最も効果的な場所にデータを保存できるとしている。

 クラウドとのデータ共有機能については、「IBM Spectrum Scale」ソフトウェアにより、オンプレミスおよびクラウドストレージ間でファイルとオブジェクトデータを同期させることが可能となる。これにより、データの保存場所に関係なくデータにアクセスでき、コグニティブアプリケーションの開発を加速できる。

 オールフラッシュストレージの「IBM Storwizeソリューション」には、新しい高密度の拡張格納装置と、7TBおよび15TBの新しいフラッシュドライブを追加し、搭載可能なフラッシュ容量を従来比で8倍に拡張。ラック4筐体で最大32PBのフラッシュストレージを実現でき、物理的な制約があるデータセンターでも急速に成長するクラウドワークロードのニーズに対応できる。

 ビッグデータとアナリティクスのためのオールフラッシュ性能の向上としては、新しい「DeepFlash Elastic Storage Server(ESS)」が、ビッグデータおよびアナリティクス処理に際して、従来のHDDベースのソリューションと比較して最大8倍の性能を実現する。

 また、より大きなデータセットを対象とする迅速な意思決定に向けては、オールフラッシュとハイブリッドのデータシステム「IBM DS8880ストレージシステム」の新しいハイパフォーマンスフラッシュ機構により、従来比2倍の性能を実現するとともに、ラックスペースも従来比で3倍以上効率化。これにより、クレジットカード取引や銀行取引などのミッションクリティカルなアプリケーションや、IBM z SystemsおよびIBM Power Systems上で稼働する航空予約アプリケーションなどに適用できるとしている。