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ニフティクラウドIoT、機械学習やデータ可視化の機能をトライアル提供

 ニフティ株式会社は25日、IoTに必要な各種機能を「ニフティクラウド」上の機能として提供する「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」を拡充すると発表した。機械学習機能「ニフティクラウド Machine Learning」(トライアルα版)、およびデータ可視化機能「ニフティクラウド Data Visualizer」(β版)を提供すると発表した。

 「ニフティクラウド Machine Learning」は、高度な専門知識を持たなくても機械学習を実行できる機能。機械学習の手法の1つである「教師あり学習」に対応し、入力データを機械学習の分析モデルに適した形に整形する「データ前処理」や、教師データをもとにパラメータを最適化し分析モデルを構築する「分析モデル構築」、分析モデルの自動API化などを行えるという。

 現在はトライアルα版としての提供のため、料金は無料。正式版は2017年春の提供を予定する。

 2つ目の「ニフティクラウド Data Visualizer」は、収集したデータをBIとして可視化する機能。ニフティクラウド上のデータベースやストレージに格納されたデータをグラフやマッピングで可視化できるほか、指定した間隔で各種データストアからデータを取得し、事前に設定した値を超えた場合に、メール送信やWebhookリクエストを行うアラート機能も提供される。

 こちらもβ版として提供されるので、現時点では無料で利用可能。正式版は2017年春の提供を予定する。

 また今回は同時に、「ニフティクラウド スクリプト」および「ニフティクラウド IoTデバイスハブ」の正式版も提供開始された。

 前者は、サーバーを用意することなく、コントロールパネルからサーバーサイドスクリプトを設置、実行できる機能で、「ニフティクラウド タイマー」と連携すれば、複雑な処理やバッチなどの定期的な処理を自動で実行することもできる。

 価格は、スクリプトの実行回数と処理時間に応じた月額料金制で、スクリプト実行回数は月間1万回ごとに1000円(税別)、スクリプト処理時間は月間1000秒ごとに300円(税別)。

 後者は、IoT化したいデバイスにSDKを組み込んでクラウド側で認証し、各デバイスやデバイスにひも付く個々のユーザーを管理できる機能。デバイスからオン/オフ情報や画像などのデータを収集し、制御可能という。

 価格は、接続するデバイスの台数に応じた月額料金制で、5台までは無料、6台以降100台までが1台あたり月額300円(税別)、101台以降500台までが1台あたり月額200円(税別)、501台以降は1台あたり月額100円(税別)となる。