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富士通と米Tealiumがデジタルマーケティングで協業、顧客行動をふまえたリアルタイムなアプローチを実現
2016年9月29日 06:00
富士通株式会社は28日、有償タグ管理事業大手の米Tealiumとデジタルマーケティング事業で協業すると発表した。これに伴い富士通では、Tealiumのカスタマーデータプラットフォームの導入、および同社の業種・業務システム構築・運用のノウハウを生かした、ユーザー企業の既存システムとの連携を行うという。
Tealiumのカスタマーデータプラットフォームでは、広告配信ツールやマーケティングオートメーションツールなど、多様なマーケティングツールごとに管理されていたWebの行動履歴、アクセス手段、購買履歴、属性情報などを顧客単位で統合できるので、顧客の行動や状態の変化をクラウドで一元的に管理・把握することができる。
また、これらの顧客情報はリアルタイムに更新され、各種のマーケティングツールと連携することにより、一人ひとりの顧客に合わせたタイムリーな施策の実現を支援するとした。
Webページに埋め込まれたサービスやマーケティングツールを実行するマーケティングタグについては、マルチベンダーで1000種類以上に対応。Webページへの組み込みやサイトの改修などの作業を容易かつ短期間で行えるので、ユーザー企業の運用業務負荷を軽減できるとしている。
富士通はこうした特徴を持つTealiumのカスタマーデータプラットフォームを生かし、さまざまなサービスを提供する考え。社内外に分散する顧客のさまざまなデータを統合しマーケティングに活用していくためには、適切な戦略とKPIが必要になることから、まず、自社のマーケティングコンサルタントによるマーケティング戦略策定や、KPI設定支援、運用の最適化支援などを提供するという。
さらに、Webアクセス履歴や購買履歴をもとに、顧客一人ひとりの嗜好を把握できる「消費者嗜好分析ソリューション」や、データサイエンティストによるデータ分析サービス「FUJITSU Intelligent Data Service データキュレーションサービス」をカスタマーデータプラットフォームと組み合わせて活用することにより、顧客ごとの嗜好の理解を最適化し、一人ひとりの状態を的確にとらえた施策の実現を支援する。
例えば、顧客ごとのWeb行動データや購買履歴から得られる、閲覧もしくは購入した商品に関する特長や属性が付与された商品情報を、顧客情報と組み合わせて分析し、顧客の嗜好を踏まえたアプローチを支援するという。
顧客ごとのデータ統合にあたっては、Webをはじめ、CRM、販売管理など各種の業務システムとのスムーズな連携が必要となることを考慮。富士通のシステムエンジニアおよびデータエンジニアによるSIにより、ユーザー企業のデータ統合を支援し、短期間での顧客起点マーケティング基盤の立ち上げを実現するとしている。