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NEC、クラウド型DWH基盤を提供する「ビッグデータ分析基盤Data Platformfor Analyticsサービス」

データ量1TBからのスモールスタートに対応

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、データウェアハウス(DWH)システムをPaaSとして提供する「ビッグデータ分析基盤Data Platformfor Analyticsサービス」を発表した。価格は月額48万円(税別)からで、11月の提供開始を予定する。

 新サービスは、日本ヒューレット・パッカードの「HPE Vertica」をベースに、大規模データの高速処理やデータベース設計の自動チューニングを実現する垂直統合型DWHシステム「Data Platform for Analytics」と同等の機能を、NECのクラウドサービスである「NEC Cloud IaaS」上に構築し、PaaSとして提供するもの。1TBという小規模データ容量からの導入が可能なため、従来はDWHシステムの導入が難しかった中堅・中小企業や、大企業の部門単位でも利用できるという。

 またクラウドサービスであるため、通常2カ月かかっていたオンプレミス型での導入と比べて短期での構築が可能。データ量の増大によるストレージの増強や処理性能の強化が必要な場合には、NEC Cloud IaaSのセルフサービスポータルから仮想サーバーやストレージなどを追加するだけで規模を拡張できる。さらに、オンプレミス型と同様のソフトウェアを用いているので、まずクラウドで投資対効果を検証した後でオンプレミスやハウジング環境に専用サーバーを設置し、データ移行や連携を図るといった利用法にも対応するとのこと。

 なおNECでは、新サービスをSASやMicroStrategyといった分析ツール、あるいはデータサイエンティストによるデータ分析コンサルティングサービスと組み合わせ、トータルサービスとしても展開する考え。また、国内販売における日本ヒューレット・パッカードとの協業関係をさらに強化し、顧客への共同販売プロモーションや共同提案体制の構築、専任技術者育成やCertificationの取得推進といった活動を推進するとしている。

 NECでは新サービスについて、今後3年間で100システムへの導入を見込んでいる。