ニュース

NTTファシリティーズ、「高電圧直流給電システム」の実証実験を米テキサス大学で開始

「高電圧直流(High Voltage Direct Current)給電システム」の実証実験イメージ

 株式会社NTTファシリティーズは、「高電圧直流(High Voltage Direct Current)給電システム」の実証実験設備を米テキサス大学オースチン校のコンピューターセンターに導入した。25日には実証運転開始式を開催。従来比15%の省エネ化の実証を目指す。

 NTTファシリティーズは2008~2012年度にかけて、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同でデータセンターの省エネ化および環境負荷低減のための研究を実施。オースチン校における実証運転もNEDOからの委託で行われる。

 HVDC給電システムとは、電力会社など外部から供給される交流電力を機器動作用の直流電流へ変換する回数を減らし、全体としての電源効率を向上させるための仕組み。オースチン校の実験ではHVDC対応の太陽光発電システムも併設しており、直流380Vを供給可能。

 NTTファシリティーズでは今回の実験結果などを元に、HVDC給電システムを米国・欧州・アジアへも展開させたいとしている。