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DNP、GemaltoとIoTセキュリティ分野で協業

ICカード技術を活用したセキュアなIoTプラットフォームを共同開発

 大日本印刷株式会社(DNP)は10日、オランダのGemaltoとIoTのセキュリティ分野で協業し、ICカード技術をIoT向けに活用したセキュアなIoTプラットフォームを開発すると発表した。

 DNPは、1980年代からICカードのソフトウェア開発や製造・発行および認証サービスなどを手掛けており、国内のキャッシュカードやクレジットカード、携帯電話のSIMカードなどで高いシェアを有し、これらの技術やノウハウを活用して、高セキュリティなIoT環境を実現するゲートウェイ端末や関連するアプリケーションなどの開発を進めている。

 ジェムアルトは、金融、政府系、モバイル、交通、M2Mなどの幅広い分野において、信頼性と利便性を備えたデジタルセキュリティソリューションを、世界各国の企業や政府とそのユーザーに向けて展開している。

 協業では、両社の技術やノウハウを活用することで、より汎用性のある高セキュリティなIoT環境の実現を目指し、ICカード技術をIoT向けに活用したセキュアなIoTプラットフォームを開発する。

 プラットフォームでは、IoT用のデバイスとサーバー間の通信において、インターネットで標準的に利用されているプロトコルであるTLSを使用。TLSの相互認証に用いる暗号鍵やデジタル証明書を、耐タンパ性の高いSAM(Secure Application Module)に格納することで、不正アクセスや改ざんを防止し、より安全にデバイスとサーバー間の相互認証を行うことを可能にする。また、暗号鍵やデジタル証明書、アプリケーションなどをセキュアに配信するサービスも行う。

 両社はこのプラットフォームにより、IoT用のデバイスと通信のセキュリティを向上させ、より安心・安全なIoTのエコシステムを実現することが可能になると説明。国内外で同プラットフォームを用いた実証実験、標準化活動、営業活動などを共同で推進していくとしている。

 DNPでは、ジェムアルトとの協業を通じて、高いセキュリティが要求される金融、通信、重要インフラ、製造、医療などの分野を中心に、両社で開発した製品やサービスを提供し、2020年度に約35億円の売上を見込む。