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サイバネット、ISP向けの迷惑メール送信抑止製品「OutB Mail」

乗っ取られた正規アカウントからの迷惑メール、ウイルスメール送信を抑止

 サイバネットシステム株式会社は27日、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やサービスベンダーに向け、迷惑メール送信抑止対策ソリューション「OutB Mail(アウト・ビー・メール)」を提供すると発表した。

 「OutB Mail」は、乗っ取られた正規アカウントから送信される迷惑メールを早期に検知し、送信抑止できるソリューション。株式会社シマンテックの技術を採用し、ビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)と共同開発した。

 迷惑メール送信対策としては、送信者の認証やメール送信用の接続ポートを停止するといった対策が一般的だが、昨今の標的型メールなどによりISPの正規アカウントが悪意ある人物・組織に乗っ取られた場合、正規のアカウントで電子メールが送信されてしまうため、従来のメールセキュリティシステムでは対応できないといった問題があった。

 しかしOutB Mailでは、送信メールに対してのウイルス検査・スパム検査に加えて、送信者の振る舞い検知により迷惑メールの配送を遅延・抑止などで制御する。具体的には、送信メールごとに各種検査を実施してレピュテーションポイント(評価点)が決め、これに応じてメールの制御(配送先の振り分けやメール配送遅延、メール削除など)を行えるようにした。

 これにより、乗っ取られた正規アカウントから送信される迷惑メールを、従来のソリューションよりも早期に検知し、送信抑止することができる。

 また、サービス加入/非加入による検査の有効/無効の切り替え、データベースの選択(MySQLとオンメモリデータベース)、設定変更やログ集計のためのコマンドラインツール機能などにより、柔軟な運用を実現するとのこと。