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Windows 10は管理しやすいOS、運用コスト面でも優位――、Forrester調査

 米Microsoftは12日(米国時間)、米Forrester Consulting(Forrester)によるWindows 10の総合経済効果に関する調査結果を発表した。これはMicrosoftが同社に調査委託したもので、それによると、ROIが平均188%に向上し、13カ月での投資回収が可能という。

 Microsoftによれば、Windows 10はWindows史上最も速いペースで導入されているバージョンで、現在Windows 10を試験運用している大規模企業は96%以上にのぼるというが、Windows 10には使いやすい機能やセルフサービス型の機能が充実しているため、インストール、管理、サポートといったIT管理に費やす時間を短縮できるとのこと。ある顧客では、前回のOSアップグレードにかかった半分の期間でWindows 10を展開しており、また各組織のIT管理者の試算によると、Windows 10を導入してからIT管理の所要時間は全体で15%短縮されているとした。

 また、Windows 10とSystem Center Configuration Manager(SCCM)を併用すれば、従業員にセルフサービス型のツールが提供され、従業員が自ら基幹業務アプリケーションを検索してインストール可能になる。また、Windows 10の新機能により、一部のサードパーティ製アプリケーションが不要になるため、ライセンス関連のコストも削減可能という。

 セキュリティ面では、Credential GuardやDevice Guardといった新機能、新しいBitLockerなどの強化されたセキュリティ機能により、IT部門の負担を軽減。Forresterの試算では、企業によっては最大で年間70万ドル近くの費用を節約できるとしている。

 このほか、起動時間の短縮、社内アプリケーションへの簡単なアクセス、モビリティツールの強化などにより、IT部門やユーザーの生産性が向上。Microsoftの顧客の試算では、従業員、特にモバイルワーカーが作業にあてられる時間は、従来より約25%増加したとのことだ。