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日本損害保険協会、富士通FIPの暗号化ファイル伝送ツールを採用

日本損害保険協会への導入イメージ

 富士通エフ・アイ・ピー株式会社(富士通FIP)は14日、暗号化ファイル伝送ツール「FUJITSU セキュリティソリューション Confidential Posting」が一般社団法人日本損害保険協会に採用されたことを発表した。同協会と損害保険会社間のデータ送受信業務などに活用され、作業時間を4分の1程度に短縮する効果があったとしている。

 日本損害保険協会は、損害保険会社を会員とする事業者団体。損害保険代理店や募集人の登録・届出情報を損害保険会社から集め、金融庁へ申請する業務を行っているが、このデータの送受信には電子メールが従来使われていた。しかし、情報漏えい事件の多発を受け、一層のセキュリティ強化と、チェック作業の負担軽減が課題となっていた。

 日本損害保険協会ではConfidential Postingを2015年12月に運用開始。特定の端末からだけデータ送信できるようにした上でAES暗号化を施し、さらに詳細なログを取得することで、送受信の証跡管理の確実性が高まったという。

 また、Confidential Postingのオプション機能により、データ送信の一括化・自動化が進んだ。これにより、複数人による重複チェックなどが不要となり、データ送受信業務の作業時間が4分の1程度に短縮した。