ニュース

ニフティ、MVNO法人サービスでIoT向けプランを強化

契約SIMカードを一括管理可能なツールも提供

 ニフティ株式会社は、法人向けMVNOサービス「NifMo法人サービス」において、M2M/IoTでの利用に適した新プラン「上り特化1.1GBプラン/10GBプラン」と、複数SIMカードで通信データ容量を共用できる「法人シェアプラン」、契約しているSIMカードを一括管理できる管理者ツールを、いずれも7月11日から提供すると発表した。また今後は、「夜間特化3GBプラン」の提供も予定している。

 「NifMo法人サービス」は、2015年6月より提供されている法人向けのMVNOサービス。一般的な業務利用だけでなく、M2M/IoT分野での利用も多いことを受けて、新たなプランをラインアップした。

 新プランのうち「上り特化1.1GBプラン」は、データ通信速度が下り最大200kbps、上り最大50Mbpsと、上り通信に特化した月間1.1GBの小容量プラン。センサーのテキストデータ送信など、データ通信量が少ない場合に適しているという。価格は月額500円(税別、以下すべて同じ)。

 2つ目の「上り特化10GBプラン」は、「上り特化1.1GBプラン」のデータ通信容量を月間10GBに拡大したもの。画像のアップロードなど、データ通信量が多い場合に適している。価格は月額1480円。

 また、今後提供を予定する「夜間特化3GBプラン」では、夜間(22時~6時)の利用に特化。22時~6時は下り最大262.5Mbps、上り最大50Mbpsで通信を行える代わりに、6時~22時は下り上りとも最大200kbpsに速度が抑えられる。夜間のバッチ処理など、夜間にのみ通信を行う場合に適しており、データ通信容量は月間3GB、価格は月額640円となる予定。

 一方、複数SIMカードで通信データ容量を共用できる「法人シェアプラン」は、複数のSIMカードで通信データ容量をシェアできるプラン。利用する部署や用途ごとにシェアの設定が可能で、通信データ容量を無駄なく利用できる点がメリットとした。また、シェアする通信データ容量を増やさずにSIMカードだけを追加できる「法人シェア 追加SIMプラン」も用意する。

 価格は、月間データ通信容量が5GBの「法人シェア5GBプラン」で月額1800円、同10GBの「法人シェア10GBプラン」で月額3200円。「法人シェア 追加SIMプラン」は月額400円となる。

法人シェアプランの利用例

 またニフティでは、新たに提供する「NifMo法人管理者ツール」により、契約しているSIMカードの利用状況の確認やプラン変更、グループ設定、新規SIMカードの注文などを行えるようにする。同一契約内で、第一階層に「A部」「B部」、第二階層に「A部のグループ1」「A部のグループ2」といった二階層でのグループ設定を行えるため、プランの見直しやSIMカードの追加など、部署や用途に応じたきめ細やかな管理が可能としている。

NifMo法人管理者ツールの画面イメージ