ニュース

AWS、ファイルストレージサービス「Amazon EFS」を一般提供

 米Amazon Web Services(AWS)は29日(米国時間)、ファイルストレージサービス「Amazon Elastic File System(EFS)」の一般提供を開始すると発表した。AWSのクラウド環境において、容易な設定で容量の伸縮を実現するという。

 Amazon EFSは、複数のAmazon EC2インスタンスからNFS v4プロトコル経由でアクセス可能な共有ファイルシステムを構築できるサービス。AWS Management Console上で数回クリックするだけで、簡単に利用開始できるという。

 特長は、ストレージやスループットを調達することなく自動的に伸縮できる点で、ファイルシステムをペタバイト規模までシームレスに拡大可能。一貫したパフォーマンスを維持しながら、数千台規模のクライアントからの同時接続にも対応する。AWSでは、超並列処理と高度なスループットを必要とするビッグデータ分析、メディア処理、ゲノム分析や、レイテンシが問題となるコンテンツ管理、ホームディレクトリストレージ、Webサービスなど、ファイルが関係する幅広い負荷に対応するように設計されているとしている。

 なお、データは複数のアベイラビリティゾーンに保存することによって、高い可用性や冗長性を提供するとのこと。

 料金はファイルシステムで使用したストレージ分だけ発生し、月全体を通じて使用される平均ストレージ領域(GB-月)に課金される。帯域幅またはリクエストについての料金は不要。

 現在利用可能なリージョンは、US East(バージニア北部)、US West(オレゴン)、EU(アイルランド)で、US East(バージニア北部)リージョンでの価格は「GB-月」あたり月額0.30ドルとなる。