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福岡県の小郡市立図書館、県外の提携図書館を含めた横断検索サービスを導入

 株式会社富士通マーケティング(以下、FJM)は21日、福岡県小郡市が運営する小郡市立図書館が、に近隣図書館横断検索サービスを導入したと発表した。同サービスは、富士通の公共図書館業務システム「FUJITSU 文教ソリューション iLiswing(アイリスウィン) V3」(以下、iLiswing V3)に、株式会社カーリルの横断検索サービス「Unitrad ローカル」を連携させたもので、6月20日より稼働を開始している。

横断検索サービスイメージ

 小郡市立図書館は、福岡県の南部、佐賀県との県境に位置しており、佐賀県内の近隣図書館とも相互協力協定を締結している。このため、県立図書館の横断検索だけでは利用者のニーズに応えきれないという課題を抱えていた。具体的には、小郡市立図書館は県外を含む12館で相互協力協定を締結しているが、従来のシステムでは図書館に借りたい本がない場合に、職員に相互貸借を依頼して取り寄せをするか、相互協力協定図書館のホームページにアクセスして個別に検索する必要があったという。

 そこでFJMでは、「iLiswing V3」に横断検索サービスであるUnitrad ローカルを組み込むことで、利用者が相互協力協定図書館の本をワンストップで検索し、県外を含む近隣図書館の蔵書を効率的に横断検索できる仕組みを実現した。

 なお、必要に応じて各館の検索システムに遷移できるため、効率的に本の予約・取り寄せを行えるが、本の取り寄せを依頼すると通常1~2週間かかってしまう。このため、利用者自身が貸し出し可能な図書館を横断検索で探し出し、取り寄せを待たずに直接借りに行くことも容易になったとしている。

検索画面イメージ

 また「Unitrad ローカル」を採用したことで、協定先の図書館が導入しているシステムに依存せず検索が可能。検索対象となる図書館のシステムが変更した際や、対象の図書館が増えた場合でも容易に対応できる点がメリットとのことだ。