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大崎コンピュータエンヂニアリング、 ハイパーコンバージドインフラ「VCE VxRail」で社内システムを刷新

ネットワールドの検証センター活用で設置後1日で稼働開始

 株式会社ネットワールドは7日、株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング(以下、OCE)の社内インフラ刷新プロジェクトにおいて、ネットワールドが扱うハイパーコンバージドインフラストラクチャー「VCE VxRail」が採用され、本格稼働を開始したと発表した。

 OCEでは、「VMware vSphere」を中心に、個々の機器を組み合わせて構築した仮想基盤で、ネットワーク系サーバーや販売管理、資産管理などの社内システム群を運用していたが、それぞれの機器をバラバラに管理せざるを得ず、日常管理が煩雑となっていた。

 そこで、複雑なインフラ環境をシンプルに統合でき、事前検証が不要なコンバージドインフラストラクチャーに着目して検討した結果、VCE VxRailの導入を決定。VCE VxRailは、システム拡張が柔軟かつ容易であることに加えて、管理ツールをはじめとする各機能がVMwareの標準技術で実装されていることが選定のポイントとなったという。

 仮想インフラ構築に必要なサーバーやストレージ、ハイパーバイザー、ネットワークなどのコンポーネントを2Uのアプライスンスに統合したVCE VxRailにより、システムを再構築。VCE VxRail管理コンソールにより、インフラ全体を統合管理可能となり、スケールアウト/スケールアップの両方の拡張をスピーディに行うことができるようになった。

 VCE VxRailの採用により、システム構築費用は従来の約2分の1に削減。また、ネットワールドの「プリ・インテグレーションセンター」において、VCE VxRailとToR(Top of Rack)スイッチに採用した「Quanta T3040-LY3」を含めたシステム構築と動作検証により、従来型の手法では2週間~1カ月程度を要するところ、データセンターに設置後わずか1日で稼動開始となった。

 バックアップも改善され、エージェント方式のバックアップソフトとテープ装置による従来のバックアップから、VCE VxRail搭載の「vSphere Data Protection」と、EMCの重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain」による運用に切り替えたことで、約6時間を要していたバックアップがほぼ一瞬で完了し、バックアップ運用もシンプルになったという。

 OCEでは、今回の自社実践に基づくノウハウを、顧客向けのソリューションビジネスにも活かしていくとしている。