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ミュートス、製薬業界向けクラウド型DWH「Medical DMP」を8月より提供
IDCFの「Yahoo!ビッグデータインサイト」を基盤として採用
2016年6月6日 12:01
株式会社ミュートスと株式会社IDCフロンティアは6日、製薬業界向けクラウド型データウェアハウス(DWH)分野で協業すると発表した。これに伴いミュートスは、ビッグデータ分析基盤サービス「Yahoo!ビッグデータインサイト」上にクラウド型DWH「Medical DMP」を構築し、8月からサービスを提供開始する。
「Medical DMP」は、製薬業界向けに特化したクラウド型のDWHサービス。製薬企業内で発生する多用なチャネルミクスデータを蓄積する“データレイク”として機能するという。特長は、オンプレミス型のDWHと比較して、システム構築費を初期投資額で10分の1以下に、投資総額で2分の1以下に抑えられるコストメリットの高さ。また、チャネルミクスの数やデータ量に応じた従量課金に対応するほか、分析規模に応じたスモールスタートも可能になっている。
ミュートスでは、製薬業界向けにCRMを提供していく上で、チャネルミクスの多様化、肥大化するデータ量、製品・マーケティング戦略の加速、といった3点を課題としてとらえているとのことで、容易に開始でき、安価に大量のデータを維持できるカジュアルなデータ蓄積プラットフォームとしてクラウド型のMedical DMPを推進する考えだ。
今後は、製品情報サイトを横断的に分析できる「Medical Analytics」や、製薬業界におけるプロモーション・マーケティング施策をチャネルミクスからAIを利用して自動的に分析・サジェストする「Medical DMP Insight」も提供する予定。
なお、サービス基盤として採用された「Yahoo!ビッグデータインサイト」は、ビッグデータの収集・保存・分析に必要なインフラをパッケージし、IDCフロンティアのデータセンターおよびクラウドサービス上で提供するもの。採用にあたっては、提供地域が日本国内であること、JavaScriptタグやtd-agentをはじめとした多彩なコレクタが標準装備され、容易にデータを収集できること、信頼性が高くセキュリティに優れたIDCFの国内データセンター上でDWHを展開できることが評価されたとしている。