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富士重工業、日立とタブレット端末を活用した商談支援システムを構築

 株式会社日立製作所(以下、日立)は3日、富士重工業株式会社が、タブレット端末を活用した商談支援システム「SUBARU Sales Support システム」を日立と共同で構築したと発表した。システムは2016年8月までに、全国のスバル特約店(44社460店舗)で利用を開始する予定。

 「SUBARU Sales Support システム」では、カスタマイズ車両の3D画像の提示により、顧客に外観や使用シーンの具体的なイメージを提案する。顧客の要望に応じた条件を入力すると、具体的な見積金額と3D画像によるカスタマイズ車両の外観や使用シーンのイメージを瞬時に表示できる。画像は360度回転し、さまざまな角度から車両の外観や内装を確認できるほか、市街地からレジャー、アウトドアなどさまざまなシーンとのマッチングを確認でき、車を手にした後の使用シーンを、臨場感を持ってイメージできる。

 タブレット端末上で商談におけるさまざまな業務を行うことが可能で、来店から試乗、見積、注文書作成までを対面で行うことが可能。従来に比べ、顧客を待たせる時間の大幅な削減や、要望に瞬時に応える質の高い提案を実現するとしている。また、持ち運び可能なタブレット端末を活用しているため、店舗内だけでなく、顧客の自宅や勤務先、外部のイベント会場など、場所を選ばずいつでも顧客に提案を行うことができる。

SUBARU Sales Supportシステム画面(グレード選択)
SUBARU Sales Supportシステム画面(3D画像表示)

 システムの構築にあたっては、構想段階において日立の顧客協創活動「Exアプローチ」を活用。セールススタッフへのインタビューや、実地調査によるニーズ整理、ロールプレイを活用したワークショップなどを実施し、「具体的なカスタマイズ車両イメージの提示」「迅速な見積作成」などのセールススタッフのニーズを満たすために必要となる機能や要件を明確にした。これにより、富士重工業と日立は早い段階でシステムの実現イメージを共有でき、着実な開発、導入につなげることができたとしている。

 日立では、今回活用した「Exアプローチ」を幅広い業種、業態において展開し、顧客の新たな事業やサービス創出を支援していくとしている。