マイクロソフトパートナーアワード受賞、今年は31部門29社
Azure、Intune関連で受賞した2社に受賞のポイントを聞く
日本マイクロソフト株式会社は9日、「マイクロソフト パートナー コンファレンス 2011」(東京会場) を開催。その中で「マイクロソフト パートナー オブ ザ イヤー 2011」受賞企業を発表した。
同アワードは、マイクロソフトパートナーネットワークに参加するパートナー企業約1100社のなかからマイクロソフト製品を基盤とした革新的なソリューションの提供や実績を表彰するもので、コンピテンシー(得意分野/専門性)に基づいたソリューションに対して26部門24社、特定分野におけるソリューションに対して5部門5社の合計31部門29社が受賞した。
本稿ではその中から、Windows Azureプラットフォームパートナーアワードを受賞したシステムコンサルタント、およびMidmarket Solution Provider(中堅企業向けソリューションプロバイダー)コンピテンシーアワードを受賞したティーケーネットサービスへのインタビューをお伝えする。
Windows Azureプラットフォームパートナーアワードを受賞したシステムコンサルタントは、長年に渡る.NETプラットフォームでの開発経験を活かし、Windows Azure Platformに対応した開発フレームワーク「Z-EWS」を開発。Windows Azureのメリットと既存資産を活かすことで、短期間に高品質のクラウドアプリケーションの開発基盤を提供し、映画チケット販売のムビチケといった大規模サイトのシステム構築を実現した点が評価された。
システムコンサルタントの小谷達人常務取締役は、「大規模ECサイトをAzure上で稼働させたという実証ができたプロジェクトだといえる。2001年から.NETの開発部品群を用意していたこと、2009年からAzureの性能評価を行っていたことが今回の提案につながっている。ほかにオンプレミスでの提案があったようだが、新たなビジネスを早期に立ち上げるという点、初期導入コストを抑え、その後に大きく広げたいという点で、クラウドの提案を評価していただいた」と語る。
また、第1営業部クラウドシステムインデレートサーヒス担当の坪田竜一マネージャーは、「最初の提案を行ったのは、昨年秋。まだクラウドでの提案が少ない時期であった。コア部分の開発は約3カ月で完了した。少しでも早く稼働させたいという要望にも対応できたのもAzureならではの特徴である」とした。
システムコンサルタントの小谷達人常務取締役 | 第1営業部クラウドシステムインデレートサーヒス担当の坪田竜一マネージャー |
Midmarket Solution Provider(中堅企業向けソリューションプロバイダー)コンピテンシーアワードを受賞したティーケーネットサービスは、Windows Intuneを活用するとともに、Windows 7、Windows Server 2008 R2、SystemCenterを活用した、パブリッククラウドとプライベートクラウドのハイブリッドなデスクトップ管理サービスで受賞。中堅企業を中心に約10社への導入実績などが評価された。
同サービスについて同社・武田勇人社長は、「当社が蓄積してきた仮装化技術、リモートアクセス技術を生かしたものであり、東日本大震災以降、BCPおよびBCMに関する需要が増加している。Windows Intuneの標準機能および付加機能をフルに活用するものにした。中堅、中小企業では、IT導入に関心を持っているが、コスト面で断念している企業も多い。広く多くの企業に求めやすい価格で提供していきたい。すでに自治体などとの商談が進んでいるほか、今年度中には50社への導入を目指す」と説明。
同社は昨年度もBI分野で受賞しており、「来年度の受賞も目指したい」(武田社長)としている。
ティーケーネットサービス武田勇人社長 |
なお、東京・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で開催されたマイクロソフト パートナーコンファレンス 2011において、午後5時からマイクロソフト パートナー オブ ザイヤー2011表彰式が行われ、日本マイクロソフトの樋口泰行社長から、記念のトロフィーが受賞企業各社に手渡された。
受賞企業は以下の通り。
コンピテンシーアワード | |
部門 | 受賞企業 |
Application Integration (アプリケーション統合) | 株式会社テクノアート |
Authorized Distributor (正規販売代理店) | ダイワボウ情報システム株式会社 |
Business Intelligence (ビジネス インテリジェンス) | ピコシステム株式会社 |
Content Management (コンテンツ管理) | ウェブシステムテクノロジー株式会社 |
Customer Relationship Management (CRM) | Accenture/Avanade |
Data Platform (データ プラットフォーム) | 日本電気株式会社 |
Desktop (デスクトップ) | 株式会社大塚商会 |
Digital Marketing (デジタル マーケティング) | ディスカバリーズ株式会社 |
Enterprise Resource Planning (ERP) | 横河ソリューションズ株式会社 |
Hosting (ホスティング) | 株式会社ピーエスシー |
Identity & Security (ID とセキュリティ) | 株式会社大塚商会 |
ISV/Software (ISV/ソフトウェア) | サイボウズ株式会社 |
Learning (教育) | NECラーニング株式会社 |
Midmarket Solution Provider (中堅企業向け ソリューションプロバイダー) | 株式会社ティーケーネットサービス |
Mobility (モバイル) | 株式会社ビービーシステム |
OEM Hardware(OEMハードウェア) | 株式会社サードウェーブ |
Portals and Collaboration (ポータルと情報共有) | NECネッツエスアイ株式会社 |
Search (サーチ) | 日本ユニシス株式会社 |
Server Platform (サーバー プラットフォーム) | 株式会社富士通エフサス |
Software Asset Management (ソフトウェア資産管理) | 株式会社CSK Winテクノロジ |
Software Development (ソフトウェア開発) | 株式会社セカンドファクトリー |
Systems Management (システム管理) | 株式会社日立製作所 |
Unified Communications (統合コミュニケーション) | 三井情報株式会社 |
Virtualization (仮想化) | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 |
Volume Licensing (ボリューム ライセンス) | 株式会社大塚商会 |
Web Development (Web 開発) | 株式会社TKC |
特定分野におけるアワード | |
スマートビジネス | 日本コンピューターシステムサービス株式会社 |
パブリックセクター | 株式会社ブルーオーシャンシステム |
オンラインサービスパートナー | 協立情報通信株式会社 |
Windows Azure プラットフォーム パートナー | 株式会社システムコンサルタント |
Windows Azureプラットフォーム特別賞 | 富士通株式会社 |