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あれ?まるでファストフード店? データセンターの物理インフラをハンバーガーセット風に紹介
Interop Tokyo 2017展示会レポート
2017年6月8日 06:00
最先端ネットワーク技術・製品のイベント「Interop Tokyo 2017」が、6月7日から9日まで幕張メッセで開催されている。
展示会場で、ラックを手がける日東工業と、配線関連製品などを手がけるPanduitという、データセンターの物理インフラを支える2社のブースが並んでいる。さらに、2社のコラボレーションによる製品なども展示されている。
日東工業のラックの新製品としては、「ネットワークタイプFSA」が展示されていた。ラック内に設置する機器の前後のケーブリングのスペースを機種に合わせて変えるため、マウントアングルの前後位置を工具なしで調整できるというものだ。
また、個別受注品として「防音タイプ」も展示されている。ラック内に設置した機器の大きな音を外に出さないように、内壁に吸音材を張りつめてある。さらに、それでは熱がこもるので、ラック上にスペースをとって大型ファンを備えている。展示では機器のファンの音を録音したものを再生しており、扉を閉めると音があまり聞こえなくなっていた。
Panduitのブースでは、「First Kitting」と、ファストフード風のつくりで展示していた。これは、ネットワークのエンドユーザーに物理インフラを知ってほしいという狙いとのことだ。
ブースの説明員によると、「物理インフラがエンドユーザーにどういう価値を提供できるかを見てほしい」とのことで、「ボリューム満点高感度セット」「時間短縮インストールセット」「毎日楽々オペレーションセット」「10年安心メンテナンスセット」といったエンドユーザーにとってのメリットが並べられている。
「知っておくことで、運用が手軽になり、リーズナブルになる。最近では、サービスやコンテンツの事業者がインフラの重要性を感じて、相談に来るケースが増えている」(説明員)。
余談だが、展示にあたってはファーストキッチンの広報に許可をもらったそうだ。
日東工業とPanduitのコラボレーションの製品も展示されている。
ネットワーク機器用ラックのFANAは、コアネットワーク向けに、多数のネットワークケーブルを整理して収納できるようになっている。両社のブースで展示。
また、PanZoneは、パッチパネルをラック内ではなくラック上に設置してスペースを節約する製品だ。