仮想化道場
サーバー向けにチューンナップされた新しいAtom「C2000シリーズ」 (ネットワークスイッチに向けたRangeley)
(2013/9/5 08:30)
ネットワークスイッチに向けたRangeley
Atom C2000シリーズは、マイクロサーバーのプロセッサに向けたAvotonとネットワークスイッチに向けたRangeleyがリリースされている。
AvotonとRangeleyの主な差は、RangeleyにはQuick Assistが搭載されている点だ(バリエーションによっては搭載されていないRangeleyもある)。
Quick Assistは、以前はTolapai(開発コード名)と言われていた、ネットワーク向けのSoCを進化させたもの。Tolapaiでは別チップだったが、RangeleyではQuick Assist機能としてプロセッサに統合されている。
Quick Assistでは、ネットワークのパケット処理、暗号化/復号化などをハードウェアでサポートする。これを利用するソフトウェアを開発するために、IntelではData Plane Development Kit(DPDK)を用意した。このソフトウェアを利用すれば、RangeleyのQuick Assistを利用したソフトウェアが容易に開発可能だ。
Intelは、ネットワークスイッチチップとしてFM5224というチップを発表しており、このスイッチチップとRangeleyを組み合わせることで、Software Defined Networkベースのネットワークコントローラが簡単に構築できる。
例えば、Avotonのサーバーモジュールを2.5Gbps Ethernetでバックプレーンに接続する。このバックプレーンは、RangeleyをプロセッサとしたSDNスイッチになっていれば、マイクロサーバーの構成の柔軟性も高まるだろう。