あらためて見つめ直すBPMの価値~PART05 ビジネス分析の知識体系「BABOK」


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要求を顕在化し業務プロセスの不整合を回避するBABOK

 各部署からのさまざまな要求を集約し、一貫性のある業務プロセスを作成するのは大変な作業だ。こんなとき1つの目安となるのが、複数の要求を整理するための知識やスキルを体系化した「BABOK(ビーエーボック)」である。

 業務プロセスを改善するにあたり、プロセスやシステムに求める要件は、業務プロセスに関わるステークホルダーごとに異なる。業務プロセスを最適化するためには、経営層や各部門からのニーズを明確化し、適切な要求のみに絞り込んで一貫性ある改善策を導き出すことが欠かせない。

 だが実際は、要求をまとめる方法は統一しておらず、これらを総括する人材に求められる知識やスキルも明白でない。

目的を見失わないBPM実施を支援

 こうした課題解決の参考となるのが、「BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)」と「ビジネスアナリスト(BA)」である。

 BABOKはBPMやシステム開発などのプロジェクトに必要な知識やスキルを示したガイドラインだ。プロジェクトに関わる要求を顕在化し、必要となる要求を整理するのに役立つ。BPMにおいては、業務プロセスをモデル図に落とし込む以前の作業として、どのビジネスニーズを優先してプロセスに反映すべきかをまとめるのに有用だ。BAは必要な要求を洗い出して分析し、ステークホルダーごとに異なる要求の利害関係を調整する人材を指す。

 BABOKやBAを用いることによる優位性について、BABOKのガイドライン策定やBAの啓発活動を行う非営利団体「IIBA」の日本支部 教育担当理事 斎藤宏海氏は、「BABOKは要求を可視化し、不適切なものをプロジェクト開始前に取り除ける。目標達成に適したプロジェクトだけ実施できるようにし、プロジェクトの価値を最大限引き上げられる」と話す。

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(記事提供: IT Leaders)
2010/9/14 06:00