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次は半導体の外販進出 Amazonの狙いとインパクト

 Amazonが半導体分野に参入する。同社が1年前に買収発表した半導体企業Annapurna Labsが新年早々、自社チップ「Alpine」をサードパーティ向けに提供すると発表した。次世代のスマートホーム製品への採用を見込んでいるようだが、この市場に進出するAmazonの狙いは? 半導体業界への影響は?

ARMチップで「スマートホーム」機器を狙う

 Annapurna Labsは1月6日、プラットフォーム・オン・チップとサブシステム製品ラインとしてARMベースのチップ「Alpine」を発表した。32ビットのARM v7または64ビットARM v8アーキテクチャを採用し、最大4プロセッサコア、2MBのL2キャッシュなどを持ち、DDR4、10Gbps対応のネットワーキング技術やPCIe Gen3などの高度なストレージインターフェイスをサポートする。

 OSはLinuxおよびFreeBSDプロジェクトをサポートし、Wi-Fiチップ、マルチモードのイーサネットPHY、イーサネットスイッチなど、ドライバーとの動作検証も行っているという。エンタープライズ級の信頼性、電力効率などのAlpineの特徴を持ちながら、「ストレージ管理、マルチメディア、IoT(モノのインターネット)管理、クラウドとの接続など、コネクテッドホームで必要なデバイスをサポートする」と説明している。

 プレスリリースによると、既にASUS、Netgear、NASのSynologyなどがAlpineの採用を決めているという。

(岡田陽子=Infostand)