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Twitterの新事業? オンラインタレント仲介のNicheを買収

台頭するWebセレブという職業

 2013年秋のIPOでは、初日にIPO価格を最大73%上回る値を記録するなど成功したTwitterだが、そのビジネス面には厳しい目が向けられている。Twitterは広告を主な収益源とすることから、市場の関心はTwitterのユーザー数に向いている。

 2月初めに発表した第4四半期の決算では、月間アクティブユーザー(MAU)が2億8800万人となり、前年同期比20%の増加を遂げた。しかし、このMAUの成長率はここ数四半期低下傾向にある。今回のNiche買収は、「投資家に対して、自分たちは収益を上げられることを示すことに真剣だということを示すものだ」とFortuneは評している。

 一方、Niche買収は“Webセレブ”が職業として成立するようになった社会の変化を裏付けるものでもある。Wiredによると、Vineで人気のNash Grier氏はVirgine MobileとMTV向けのブランドビデオで1秒に4166ドルを稼いだという。

 米国で最も報酬の高いとされる俳優Robert Downey Jr.氏は1秒に5827ドルを稼ぐという。Grier氏との差1700ドルは、意外に少ないと見て良いのではないか。Business Insiderが紹介する“Viner”の一人、Princess Lauren氏は若干16歳ながら、スポンサー付きVine動画で1本あたり約2000ドルを稼ぐという――。

 インターネットは、ここでも新しい層を生んでいるのだ。

岡田陽子=Infostand