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新プロジェクト管理「Planner」投入、「Office 365」バンドルは正解か?

“成功は時間の問題”か、“スタンドアロンなしでは勝負にならない”か

 コラボレーションツールは、クラウドとソーシャルの両方のメリットをビジネスが活用できる分野で、チームでのワークとタスク管理では「Trello」「Basecamp」「Asana」などのサービスがある。なかでもTrelloは、個人ユーザーの人気が高いほか、Adobe Systems、Kickstarter、Pixarなど企業顧客も利用している。Office 365にPlannerの参入は、この市場にどう影響するだろう?

 MicrosoftのPlanner発表は「Microsoft、Trello競合のPlannerを正式ローンチ」(TechCrunch)、「MicrosoftがTrello風のプロジェクト管理ツールをローンチ」(LifeHacker)など、Trello対抗の観点から報じられるものが多い。

 「Plannerで競合(Microsoft Plans To Kill Competition With Planner, But Will It Succeed?)」としてTech Timesは、Trelloなどと比較しながら「(Plannerには)競合がまだ提供していないような革新的なものはない」と指摘する。

 だが、「(Plannerが)成功するのは時間の問題だ」とも言う。Trelloなどの競合にはないのが、Office 365の一部として提供される点だ。Trelloの有料版は月額8.33ドルであるのに対し、Office 365のBusiness Essentialsは月額5ドル。Office 365の機能に加えてPlannerが利用できる。また、OutlookやOneNoteなど他のMicrosoft製品との統合もプラス効果をもたらすとみる。

 一方、Gigaomは逆の視点でPlannerを評価した。「Plannerを使う(試すだけであっても)のにOffice 365が必要となると、多くの潜在ユーザーは試してみようという気にさえならないだろう」との理由からだ。

 「Microsoftはスタンドアロン版のPlannerを用意すべきだ。少なくとも、Webアプリ版を。そうすれば、個人、チーム、企業はAsana、Trello、Wrikeなどと同等のものとして比較できるだろう」と記している。

 Gigaomは単体の製品としてみたPlannerについて、アクティビティストリームなどの機能がないことから「本物のワークマネジメントツールというよりも、チームタスクのみを管理できるツール」と評価しているが、Microsoftの他の製品との統合レベルについては、「メンバーとのやりとりが必要になるとOutlookに戻らなければならない」などと厳し目のコメントをしている。

 なお、Microsoftはコラボレーションや協業関連で多くのツールを持っている。Plannerが「Highlander」というコード名で呼ばれていた2015年6月、この分野のMicrosoftの技術をまとめたMicrosoftウォッチャーMary Jo Foley氏は、Plannerのほか、ナレッジマネジメントポータルの「Infopedia」(開発コード)、1~2億ドルと買収金額が予想されたTo-Doの6Wunderkinderなどをリストしていた。

 Gigaomは個人のタスクはWunderlist、チームはPlanner、プロジェクトプランニングの管理はMicrosoft Projectと位置付けながら、「現実のものになるのは先だろう」としている。