Amazon EC2で3Dグラフィックス高速処理用「G2インスタンス」が利用可能に

　米Amazon Web Services（AWS）は5日（米国時間）、IaaSサービスであるAmazon EC2において、3Dグラフィックス能力を必要とするアプリケーション用に設計された「G2インスタンス（g2.2xlarge）」を提供すると発表した。これを利用すると、事前に高価な設備投資をすることなく、高性能なDirectX、OpenGL、CUDAやOpenCLアプリケーションおよびサービスを構築できるとのこと。

　「G2インスタンス」は、1536コアで並列処理を行うNVIDIA GRID GPUを利用できるインスタンス。大量の並列処理能力を必要とする、ビデオ制作サービス、3Dビジュアライゼーション、グラフィックアプリケーションのストリーミング、あるいはサーバーサイドでの高負荷グラフィック処理に最適という。

　主なスペックとしては、NVIDIA GRID（GK104 “Kepler”、1536 CUDAコアと4GBビデオRAM）、Sandy Bridge（2.6GHz、Turbo Boost有効） 8 vCPU、15GiBメモリ、60GB SSDストレージ。

　なお、G2インスタンスは64ビットのHVM（完全仮想化）で動作し、EBS最適化にも対応する。当初は米国東部（バージニア北部）、米国西部（北カリフォルニア）、米国西部（オレゴン）、欧州（アイルランド）の各リージョンで利用可能。オンデマンドかスポットインスタンスとして起動するほか、リザーブドインスタンスも購入できる。