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PC操作はAIに「お願いする」時代へ。DynabookのCopilot+ PCが提案する新しい働き方

 ビジネスシーンにおいて生成AIの活用が本格化する中、ハードウェアにも、ローカルでのAI処理に対応した性能が求められている。2026年3月2日に東京国際フォーラムで開催された「Windows AI Day」(主催:インプレス、特別協賛:日本マイクロソフト)では、WindowsのOEMベンダー11社が展示ブースを構え、ローカルAIの実行に適したCopilot+ PC/AI PCを出展し、来場者に自社製品をアピールしていた。本稿では、その中からDynabookを取り上げ、同社の最新デバイスを紹介する。

用途で選べる3つのラインアップと、プレミアムモバイル「X83」

 AI時代においても「現場で安心して使い続けられること」を最優先に設計されたのが、Dynabookの法人向けCopilot+ PCだ。クラウドの生成AIに対応したフェーズ1、同社初のCopilot+ PCである「dynabook X94」を投入したフェーズ2を経て、現在はAIエージェントにPC操作そのものを「お願いする」フェーズ3へと進化を遂げている。AI処理をローカルで行うことで、業務データを外部に出さずにセキュアに活用できる点が、これからの法人PCに求められる必須の価値と位置づけられている。

 Copilot+ PCのラインアップは、13.3インチの「X83」、14インチの「X94」、16インチの「B86」の3機種を用意。このうちX83は、高性能と高耐久、持ち運びやすさを追求したプレミアムモバイルPCだ。同機は最新のインテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ3)を搭載し、NPU単体で最大49TOPSのAI演算性能を発揮する。

 約950g(開発段階)の軽さと17.9mm?18.9mmの薄さでありながら、MIL-STD-810H準拠のテストをクリアした堅牢性を実現。さらに、コンパクトな筐体にもかかわらず3基のThunderbolt 4(USB Type-C)や標準タイプのLANポートなどを備え、変換アダプターなしで業務を完結できる高い拡張性を誇る。

dynabook X83

37年のノウハウが結実した「セルフ交換バッテリー」

 本機最大の革新は、軽量・薄型モバイル機でありながら実現した「セルフ交換バッテリー」機構である。質量の増加やコスト上昇、故障リスクといったハードルを、37年間にわたるノートPC開発の技術力で克服した。

 購入時に付属するプラスドライバーを使用し、底面カバーを外すだけでユーザー自身が簡単にバッテリー交換を行える。これにより、経年劣化による駆動時間低下の際も、機密データを含んだPCを修理センターへ送付する手間やダウンタイムを大幅に低減することが可能だ。情報システム部門で予備を保管する運用や、海外出張時に予備を持ち歩くといった使い方もできる。また、将来の交換を見越してバッテリーパックをセットにした導入メニューも用意されており、都度の購入稟議を通す手間を省くことができる。

セルフ交換バッテリー機構を採用

ローカル環境で直感的に使える独自のAIアプリケーション

 DynabookのCopilot+ PCには、ハードウェアの性能を最大限に引き出し、ユーザーがすぐにAIの恩恵を受けられるよう、Dynabook独自のAIアプリケーション群がプリインストールされている。

●dynabook AI アシスタント:機密情報の漏洩リスクを抑えつつローカル環境で動作する生成AIチャットボット。登録した文書を基にしたAI知識サーチや、PC操作エージェントとしての操作実行が可能。
●PC操作エージェント:「ハンドサインを有効にしてください」とお願いすると、AIが設定の変更を実行してくれる新機能。
●AI知識サーチ:RAG(検索拡張生成)技術を活用し、登録された社内資料等からAIが情報を探し出して回答する。AI特有のハルシネーション(もっともらしい嘘)を防ぎ、高精度な回答を得られる。

 これらに加え、Teams会議などの用途に応じてバッテリー消費をAIが最適化する機能や、覗き見を検知する「AIプライバシーアシスト」など、利便性と安全性を裏方として支えるAI機能も充実している。

導入から定着までを伴走するサポート体制

 「導入して終わり」にしないための支援も強力である。Windows Autopilot展開やキッティング対応による初期導入の負担軽減に加え、LCM(ライフサイクルマネジメント)を通じた継続的な運用サポートを提供する。

 さらに、「AIの使い方がわからない」という現場の課題に対し、最新のWindows 11 25H2搭載モデルからは日本ビジネスシステムズと連携したCopilot向けeラーニングを一部無料で提供し、AIの定着を後押しする。導入を検討する企業向けにはデモ機の貸し出しを行うほか、軽さやセルフ交換バッテリー機構を実機で体験できる場も全国で積極的に提供している。

 DynabookのCopilot+ PCは、AI技術を無理なく既存業務に溶け込ませ、現場で長く安定して使い続けられる真の「相棒」となってくれるはずだ。