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中部テレコミュニケーション、Oracle EBS R12へアップグレード

TISとオラクルがシステム刷新を支援

 TIS株式会社と日本オラクル株式会社は10日、中部テレコミュニケーション株式会社において、会計業務システム「Oracle E-Business Suite(EBS)」のアップグレードプロジェクトを支援したと発表した。今回のアップグレードの結果、中部テレコミュニケーションでは、計算書の出力処理時間が半分に圧縮されるなど、経理業務全体の短縮による効率化を実現している。

 中部テレコミュニケーションでは、「Oracle E-Business Suite」旧バージョンの運用開始から5年が経過し、決算早期化への機能対応などが課題になっていたという。そこで、2013年のハードウェア保守切れを契機に、会計業務システムの再構築を決定した。

 このシステム再構築では、現行の管理会計業務に対して機能的な変更がないことを前提とし、「業務ユーザーの利便性と満足度向上」「業務の効率化とスピード・品質の向上」「他システムとの連携強化」などをポイントとして検討。その結果、中部高い機能性や柔軟性を持ち、既存資産も有効活用できる点を評価して、要件を満たす「Oracle EBS R12」へアップグレードすることを決断したという。

 あわせて、売り上げ情報、人事給与情報の自動仕訳による仕訳伝票発行、入力業務の効率化、伝票起票作業削減などの業務効率化や、将来のIFRS対応を見据え、複数元帳と複数会計基準の仕訳生成エンジンである「Oracle Financial Accounting Hub(FAH)」も導入したとのこと。

 なお、今回のプロジェクトでは、会計業務システムの刷新と並行して、異なるベンダーの購買システムなどが連携する、システムの新規構築が同時進行したため、一連のプロジェクト全体のマネジメント支援を行うPMO(Project Management Office)の設置が必要不可欠だったとのこと。そこで、TISを会計業務システム刷新のインテグレーターおよび、一連のプロジェクトの全体管理を担当するPMOとして選定した。

石井 一志