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NTTデータ、オムニチャネル戦略を支援するクラウドソリューション

 株式会社NTTデータは14日、さまざまな販売・流通のチャネルを統合するオムニチャネル戦略を支援するプラットフォーム「BizXaaS オムニチャネル」を発表した。複数の顧客接点を持つ企業向けに、同日より提供開始している。

 「BizXaaS オムニチャネル」は、従来はECサイトや実店舗など、個別に管理していた商品情報、顧客情報、在庫情報、注文情報の一元管理を可能とするクラウドサービス。中核となるソフトウェアにはハイブリスの「hybris Commerce Suite」を採用し、NTTデータが持つ顧客接点領域での実績とノウハウをもとにサービス化した。

 具体的には、すべてのチャネルの商品情報を一元管理し、ECサイトや製品カタログなど、チャネルごとに必要な表示情報だけを配信できる。さらに、すべてのチャネルの注文情報と複数拠点にまたがる在庫情報を一元管理可能で、店頭在庫とEC在庫をまたいだ引き当てや、各拠点への配送指示のリアルタイムな分配にも対応する。

 また、ポイント管理やレコメンドソリューションなど、NTTデータが提供する各種ソリューションとの、柔軟な連携にも対応した。

 ユーザー企業はこれを利用することにより、在庫不足などによる販売機会のロスを削減したり、新規チャネル追加時のシステム連携などにかかるコストを低減したりできるとのこと。

 NTTデータでは、このサービスを含めたオムニチャネル領域で、年間100億円規模の売り上げを目指す。

石井 一志