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日立、大同メタル工業の国内全従業員が利用するVDI環境を構築

システムの概要図

 株式会社日立製作所(以下、日立)は7日、大同メタル工業株式会社の国内全従業員が利用する仮想デスクトップ環境を同社のデータセンターに構築したと発表した。初期フェーズとしてPC約600台分を稼働開始、2013年度下期から国内全従業員を対象とした約1200台分に拡張する予定という。

 仮想デスクトップ環境の構築には、ヴイエムウェアの仮想デスクトップ製品群を活用しており、日立のデータセンターに設置されたサーバー上で、仮想的に作られたデスクトップ環境を、ネットワークを経由して転送。各事業所の端末から、あたかも机上の端末に搭載されているかのように必要なPCソフトや業務アプリを利用する。各従業員のPCに保存されていた業務データはデータセンターで集中管理されるため、セキュリティや事業継続性を向上し、システム管理コストも低減できるという。

 さらに、今回の仮想デスクトップ環境への移行とあわせ、大規模な災害時でもさらなる事業継続性を確保するために、国内業務を支えるすべての業務サーバー群を集約してサーバー仮想化基盤を構築。遠隔のデータセンター内にレプリケーションするディザスタリカバリを実現し、2013年9月から順次各システムを移行するとのこと。

 大同メタル工業は、エンジンなど各種機械の回転する軸(シャフト)を支える重要な部品である、すべり軸受を手がけるメーカーで、自動車や建設機械、船舶エンジン向けなど多種多様な機械に適用する多品種の軸受を製造販売している。

(川島 弘之)