TIS、ITシステムの実証施設「TIS EAラボ」をオープン


テープカットの様子

 TIS株式会社は19日、ITシステムのPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施する施設「TIS Enterprise Architecture Laboratory(以下、TIS EAラボ)」を、東京都品川区の自社データセンター「GDC御殿山」内にオープンした。

 第1弾として、日本オラクルのエンジニアードシステムなどを導入し、データベースやビジネスアプリケーションなどの検証サービスを提供開始した。なお開所当日には、TIS 代表取締役社長の桑野徹氏、日本オラクル 副社長執行役員 アライアンス統括の志賀徹也氏らが出席してテープカットが行われている。

 TIS EAラボは、アプリケーションからミドルウェア、ハードウェアまでのITシステムをTISが用意し、PoCサービスを顧客へ提供するための施設。TISの桑野社長はこの施設の持つ意味について、「お客さまの投資効果をより確実なものにするための研究・検証施設。この活用により、お客さまの抱えている経営課題に対して、システム導入の検証を行えるため、結果に応じたIT投資の最適化が可能になるほか、導入後のビジネスへの影響・リスクも最小化できる」と説明する。

 第1弾のラインアップとしては、日本オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」、分析専用マシン「Oracle Exalytics In-Memory Machine」といったエンジニアードシステムや、データベースアプライアンス「Oracle Database Appliance」の検証環境を導入。ユーザーが持っている実データを用いて、日本オラクルのデータベース、ビジネスアプリケーション、BIソリューションや、ユーザーがスクラッチ開発したアプリケーションの検証を行えるという。

 中でもTISでは、一番多いケースとしてデータベースの統合を想定。「社内にデータベースが乱立しており、そのコストと運用の軽減に活用したいというニーズがある。まずはデータベースをテーマに、ビジネスを展開する」(TIS ITソリューション営業部の脊尾佳一エキスパート)とのこと。なお今後は、ニーズに応じて対応製品・環境を増強していく計画で、日本オラクル以外についても対応していく方針だ。


TIS 代表取締役社長の桑野徹氏TIS EAラボの検証環境
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