NTTロジスコ、SaaS型の在庫管理ソリューション「在楽@SaaS」


 株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ(以下、NTTロジスコ)は13日、SaaS型の在庫管理ソリューション「在楽@SaaS」を同日より提供開始すると発表した。日本ユニシス株式会社の「PSIシミュレーション for MiningPro21」(以下、PSIシミュレーション)をベースに構築されるサービスで、従来、NTTロジスコではシングルテナントでのASP提供を行っていたが、今回はこれをマルチテナントに対応させている。

 日本ユニシスは、物流アウトソーサーとの協業により、物流サービスビジネスの拡充を図っているが、その第一弾としてNTTロジスコと協業し、日本ユニシスのPSIシミュレーションをベースとした在庫管理ソリューションを、NTTロジスコが提供している。

 今回の「在楽@SaaS」のベースになっているPSIシミュレーションは、物流倉庫を基点としたモノの流れ(P:Production 生産、S:Sales 販売/出荷、I:Inventory 在庫)をとらえるためのソリューション。出荷実績情報をPSIシミュレーションに取り込むと、倉庫別・SKU別の需要量を予測し、現在庫量を加味した適正在庫計画(補充計画)を作成するほか、推奨発注数も算出できるという。

 またこのシミュレーションエンジンには、日本ユニシスの需要予測エンジン「MiningPro21」が採用されており、さまざまなパターンの予測モデルがあらかじめ準備されている。

 こうした特徴を生かしつつ、「在楽@SaaS」では、自動化ツールや運用操作マニュアルを充実させたことで、顧客によるシステム運用を可能にしているのが強み。また、アプリケーションやハードウェアを複数のユーザーで共有できるSaaS型のため、顧客のシステム投資が削減され、システム負荷の増減に柔軟に対応するとしている。

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(石井 一志)
2012/2/13 12:16