BIGLOBE、放送事業者向けTwitter分析を提供～フジテレビが採用

　NECビッグローブ株式会社（BIGLOBE）は15日、放送事業者向けに「ツイッターリアルタイム分析サービス」の提供を開始した。価格は初期費用15万7500円、月額費用21万円から。

　同サービスは、NECの中央研究所の技術を活用したBIGLOBEのソーシャルメディア分析サービス「感°Report（かんどれぽーと）」を放送局向けにカスタマイズし提供するもの。指定した番組に関するツイート件数や評判をWeb上でタイムリーに確認できる。

　具体的に、ツイート件数、ユニークユーザー数、評判（ポジティブ/ネガティブ）の推移や、急増したトピックワードやハッシュタグを5分間隔でモニタリング可能。集計結果はWeb上でいつでも確認でき、日次・週次・月次単位でCSVでダウンロードし、番組制作担当へのフィードバックや社内報告書として活用できるという。

　また、ツイート原文も確認でき、集計データと組み合わせて分析することで、番組の評判と要因、ツイートが盛り上がった時間帯とポイントなどを把握できる。

　放送局向けにカスタマイズした点としては、テレビ番組は略語や表記揺れのある番組名、タレントの名前などでツイートされるため、取りこぼしをなくし、無関係なツイートをフィルタリングするため、きめ細かいチューニングを行った。また、視聴者の声を即時に採り入れたいという放送局ならではのニーズに応え、ツイート件数の推移を5分間隔でタイムリーに更新。さらに番組の楽しみ方や思いの深さを測る指標の1つとして、ツイート文字数の集計値も提供する。

　サービス提供開始にあたって、株式会社フジテレビジョンの協力の下、2011年5月から約7カ月にわたって実証実験を行った。フジテレビでは「ツイッター上でツイート内容を分析することで、今までのマーケティングから得られたものとは違った視点で“番組の評判”“視聴者ニーズ”“番組の楽しみ方”などがタイムリーに把握できる」点を評価し、第一号ユーザーとして採用。現在、「笑っていいとも！」「私が恋愛できない理由」「めちゃ×2イケてるッ！」などを分析しているという。