日立、インメモリソフト「SAP HANA」を実装したブレードサーバー


日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、大量データの高速検索・リアルタイム分析において高い処理性能を実現する「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」を9日に発売する。

 同製品は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデル「BS2000」に、メモリ上で高速なデータ処理を実現するSAP製インメモリソフト「SAP HANA」を実装したもの。大量データの効率的な検索やリアルタイム分析を実現し、企業の迅速な意志決定を支援する。

 複数のサーバーを1つのシャーシに搭載できるブレードサーバーの特長を生かし、会計、販売、生産、人事などのERPやデータバックアップなどの周辺システムを同一シャーシに統合することで、システム全体の統合管理を簡素化している。

 また、BS2000は最大4枚のサーバーブレードを結合し、1台のサーバーとして利用できるサーバーブレード間SMP(Symmetric Multi Processor)機能を備える。このため、小規模な構成で初期導入し、業務処理量やデータ量に応じて結合するサーバーブレード数を増やすことで、プロセッサ性能やメモリ容量を拡張可能。これにより、初期投資を無駄にせずシステムを増強できるとしている。

 価格は1918万6230円から。別途導入サービスの契約、およびSAP HANAライセンスの購入が必要。出荷開始は12月26日より。

 昨今、クラウドやSNS、センサー技術の発展などを背景に、企業や社会活動で発生するデータが爆発的に増大しており、企業(マーケティングや業務改革)や社会(スマートグリッドや交通)などさまざまな分野でリアルタイムに活用して、新たな価値をつくり出そうという機運が広がっている。

 SAP HANAは、そうしたニーズに向けて開発されたインメモリデータベース製品で、ハードウェアベンダー各社の製品と連携させたアプライアンス化が進められている。

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