日本IBM、NAS向けのデータ圧縮アプライアンスを4割引きにするキャンペーン

ストレージ統合による節電を支援


IBM RtCAの上位モデル「IBM RtCA STN6800」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は1日、データ圧縮アプライアンス「IBM Real-time Compression Appliance(IBM RtCA)」の価格を4割引きにする、期間限定のキャンペーンを発表した。期間は12月16日まで。

 IBM RtCAは、データを最大80%圧縮可能なアプライアンス製品で、ハードウェアと圧縮ソフトウェアを組み合わせて構成されている。サーバーとNASの間に配置して利用し、同製品を通過する際に、データをリアルタイムで圧縮する仕組み。Ethernetケーブルを接続するだけで活用できるため、ユーザーの既存システム環境に大きな変更を加える必要がない点もメリットという。

 さらに、IBM RtCAによってデータ量が削減されることにより、ユーザーは保有するストレージの整理・削減を行え、電力やスペースなどの削減も可能になる。日本IBMの試算によれば、ストレージ装置の台数を半減させると消費電力が約60%に、1/3まで削減すれば消費電力が約40%になるとしている。

 加えて、圧縮によりデータ容量が減ると、災害対策などで遠隔地へデータレプリケーションを行う場合の、データ転送量も削減可能になることから、回線負荷が軽減され、通信コストも安くなるとしている。

 ラインアップには、対応する回線速度によって2種類が用意される。価格は接続されるストレージのディスク容量によって異なり、1TBのSATA HDDと接続する場合のキャンペーン価格は、Gigabit Ethernet(GbE)対応の「IBM RtCA STN6500」が178万6320円(税別)、GbE/10GbE対応の「IBM RtCA STN6800」が245万5320円(税別)となっている。

 なお日本IBMでは、IBM RtCAとNAS「IBM Storage System Nシリーズ」を同時購入した場合に、IBM RtCAの価格を半額にするほか、ユーザーの既存環境にIBM RtCAを導入した場合、どのくらいの電力を節約できるかを診断する無償サービスも提供し、ストレージ削減を支援するとしている。

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(石井 一志)
2011/7/1 11:49