IICパートナーズと日本オラクル、企業のIFRS対応を支援する退職給付管理ソリューションを提供


 株式会社IICパートナーズと日本オラクル株式会社は24日、企業の国際会計基準(IFRS)対応に向けて協業を開始すると発表した。この協業を受け両社では、退職給付制度を統合管理する、グループ企業向けのソリューションを提案するという。

 退職給付管理とは、企業の退職給付制度を会計、制度、資産運用の観点から、体系的に統合管理すること。この協業では、IICパートナーズの持つグループ企業向け退職給付管理のためのコンサルティングや業務支援サービス「Group Retirement Plan Management : GRM」と、日本オラクルのERPパッケージを、グループ企業に対して提案していくという。

 この中で日本オラクルでは、ERPパッケージを活用し、退職給付債務の評価計算に必要となる、従業員データ、年金受給者データ、退職者データなどの人事データをERPシステムから抽出できる仕組みと、退職給付債務をERPシステムに取り込み国際会計基準に基づ
く財務報告書を作成する仕組みを提供する。

 一方IICパートナーズでは、ERPの人事・給与モジュールから抽出された情報をもとに、退職給付債務の評価計算、年金資産運用に関するレポーティングなどを行い、その結果
をERPシステムに戻すとのこと。これにより、年金資産や退職給付債務をリアルタイムに把握し、経営リスクの回避や年金受給権の保護に役立て、また四半期の財務報告書への反映も効率化できるとしている。

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(石井 一志)
2011/5/25 06:00