クラウドベースのモバイルシンクライアントソリューションを容易に提供できる「KeepData」
KeepDataの概要 |
Proxure Asia株式会社は21日、クラウド・サービス・プラットフォームを構築できるソフトウェア「KeepData」を、月額/年額ライセンス方式で提供すると発表した。B2Bサービスを提供するプロバイダなどに対してのOEM提供を想定している。
KeepDataは、自社ブランドでの短期間のクラウドサービス立ち上げを支援するプラットフォーム。OEMを受けた企業は、自社のデータセンターや企業内に、自社ブランドで新規にクラウドサービスを立ち上げ、顧客に対して容易に提供できるようになるという。
具体的な内容としては、スマートフォンで「情報の持ち出し」を安心、安全、簡単に活用できる、モバイルシンクライアントソリューションを提供可能。クラウドに情報を保管する仕組みと、そのデータに対するアクセスを認証する仕組みを、簡単に構築できる。
データを保管するクラウドストレージシステム「PSS(PALストレージシステム)」には、オープンソースミドルウェアのHadoopを採用。これに加えて、サービスを運営するための運用管理システム「PAC(PAL管理コンソール)」、認証システム「PLC(PALライセンスコントローラ)」とが用意される。
クライアント側には、Android端末、iPhone、Windows Mobile(提供予定)をサポートするスマートフォン用アプリケーション、Windows PCとiPad(10月末提供予定)をサポートするPC&タブレット用アプリケーション、端末を選ばないWebブラウザアプリケーションを提供する。
また、それぞれのソフトウェアには、RESTインターフェイスが組み込まれているほか、OEM先が提供する既存サービスとの連携を図るためのカスタマイズも提供するとした。
提供スケジュールとしては、9月29日よりモジュール単位で順次販売開始し、10月末に統合システムとしてリリースする予定。また、大手ITサービス事業者向けには、先行してOEM供給が開始されているとのこと。
プラットフォームとしてはLinuxに対応し、Red Hat、CentOS、Ubuntuなどが利用できる。