日立、最新のPOWER7を最大256基搭載するUNIXサーバー新4機種


EP8000 795

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、高性能・高信頼なシステム向けのエンタープライズサーバー「EP8000シリーズ」に、最新のPOWER7プロセッサーを搭載したハイエンドモデル「EP8000 795」、エントリーモデル「EP8000 740/720/710」の計4機種を追加し、9月3日より販売する。

 EP8000 795は、POWER7(4GHz)を最大256way搭載できるハイエンドサーバー。現行モデル「EP8000 595」と比べ、トランザクション処理性能を最大5倍に向上し、性能あたりの消費電力量を最大80%削減したという。

 加えて、POWER7の新機能「TurboCoreモード」を活用。プロセッサーチップ内の動作コア数を半分にすることで、動作しているコアの周波数を引き上げ、コア単体性能を向上させる機能で、データベース処理などに要する時間を短縮できる。これらにより、大規模な基幹業務のシステム処理を迅速にし、業務効率を向上するという。

 EP8000 740は、POWER7(3.3/3.55/3.7GHz)を最大16way搭載できる上位エントリーサーバー。現行モデル「EP8000 550」と比べて、トランザクション処理性能を最大2倍に向上し、ミッドレンジモデル並みの性能を実現したという。価格性能も現行モデル比で約5倍に向上している。

 EP8000 720は、POWER7(3GHz)を最大8way搭載できる中位エントリーサーバー。現行モデル「EP8000 520」と比べ、トランザクション処理性能を最大2倍に向上し、性能あたりの消費電力量を最大60%削減したという。ユーザーのシステム環境に応じて、ラックマウント型とタワー型の2機種を用意している。

 EP8000 710は、POWER7(3.3/3.55/3.7GHz)を最大8way搭載できる下位エントリーサーバー。高さ2Uとラインアップ中で最も小型であり、ユーザーシステムを高集積に構築できるという。

 EP8000シリーズは、金融機関、企業の基幹システム、電力・交通などの社会インフラで多くの実績を持つUNIXサーバー。日立独自の高速系切替機能(障害発生時に素早く待機系に切り替える機能)や、日立ディスクアレイサブシステムとの連携機能により高信頼性を確保するとともに、AIX予防保守パッチ提供などサポートサービスも充実している。

 日立では今後も、同シリーズへの技術革新を進め、高性能・高信頼を求めるユーザーへ積極的に拡販していく考え。

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