KDDI、構築から運用・保守までをワンストップで提供するクラウドサービス


 KDDI株式会社は15日、PaaS型のクラウドサービス「KDDI クラウドサーバサービス仮想SYSタイプ」において、システム構築・設計から監視・保守までをワンストップで提供する「システムメニュー」を追加し、提供を開始したと発表した。

 「KDDI クラウドサーバサービス」は、クラウド環境にファイアウォール、ロードバランサー、Web、OSなどを組み込んだ次世代IT基盤で、今回はそのうち「仮想SYSタイプ」を強化したもの。専任のシステムエンジニアがオーダーメードでシステム構築・設計を行うほか、監視や保守までをKDDIがワンストップでアウトソーシングする。提供にあたっては、構築するシステム構成要素をすべて料金メニュー化するため、顧客にわかりやすい料金体系でサービスを提供できるという。

 例えば、顧客の要件を踏まえて構成するWebシステムでは、基本構成で月額10万6800円。また、数万クライアントに対応し、Webメールや掲示版、メーリングリスト、ファイル共有、LDAP認証、アーカイブなどの豊富な機能を持つメールシステムが、1000IDまでの場合で月額23万8000円。

 このほか、ポータルシステムやワークフローシステムは、いずれも月額22万8000円。SalesforceCRMのデータを蓄積し、Salasforceが標準では備えていない、営業活動管理のためのレポート情報を提供する営業情報分析システムも、月額22万8000円となっている。

「KDDI クラウドサーバサービス」の利用イメージ
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(石井 一志)
2010/6/16 06:00